結婚式二次会の基本的なマナー
まずは、結婚式の二次会における基本的なマナーについて押さえておきましょう。二次会のみに出席する場合は、基本的にご祝儀を用意する必要はありません。会費だけを受付で支払います。会費は封筒などに入れず、そのまま渡しましょう。おつりが出ないようにぴったりの金額を用意していくのがマナーです。結婚祝いを手渡したい場合でも、二次会のときに渡すのは避けましょう。結婚祝いを用意すること自体は悪くありませんが、式当日の新郎新婦は何かと忙しいので負担をかけてしまいます。日を改めて、新郎新婦に直接手渡すのが理想です。
二次会当日、突然簡単なあいさつなどを頼まれることもあります。そのようなときは快く引き受けるのがマナーです。断らずに済むよう、何か話題を準備しておくと良いでしょう。なお、二次会で「平服」を指定された場合でも、普段着という意味ではありません。礼装ではないが改まった場所でも問題のない服という意味です。カジュアルすぎるTシャツやジーンズは避け、略礼装のワンピースやスーツなどを選ぶようにしましょう。
結婚式二次会の会場別のドレスコード
結婚式の二次会は、会場によってドレスコードが設けられています。同じような格の会場では、似たようなドレスコードが設けられることが多いので、あらかじめ知っておきましょう。ここからは、結婚式二次会の会場別のドレスコードについて紹介します。
ホテル・高級レストラン
挙式が行われたホテルや高級レストランなどで二次会も行われる場合があります。フォーマル度の高い会場で二次会が行われるときは、服装もフォーマルなものを選ぶのが基本です。二次会だからといって油断してしまうと、場にそぐわない服装で周りから浮いてしまうかもしれません。ホテルの格も重要なポイントなので、どこで開かれるのかをきちんとチェックするようにしましょう。
格式の高いホテルや高級レストランで行われる二次会に出席する際は、サテンやシルクなど、光沢のある上品な素材のドレスやワンピースを選ぶのが適切です。足元の露出は抑え気味にして、ドレスの丈はひざ下丈ぐらいが良いでしょう。肩が出るデザインを選んだ場合は、ショールやボレロなどの羽織物で露出を抑えます。プリント柄はカジュアル度が高く見えてしまうので、無地の生地を選んだ方が無難です。ネイビーの総レースロングドレスなどは、上品さとゴージャスさを兼ね備えているので、ホテルでの二次会に向いています。
カジュアルなレストラン
招待状に「平服」と指定されている場合、会場はカジュアルなレストランの場合が多いようです。カジュアルなレストランで行われる場合でも、お祝いの席ですから、あまりカジュアル過ぎる服装は合いません。ワンピースやスーツが基本です。ただし、ホテルや高級レストランで行われるときよりも遊びを入れられます。バイカラーやプリント柄、パンツドレスなど、フォーマルな席では選びにくいアイテムを選んでも良いでしょう。場の雰囲気に合わせて、普段とは違うおしゃれを楽しんでもかまいません。
ホテルなどで行われた披露宴からそのままカジュアルレストランの二次会へ行く場合は、羽織物を利用してカジュアルダウンするのがおすすめです。2着用意せずに済み、着替える手間も省けます。具体的には、光沢のあるショールを光沢のないボレロにしたり、シースルーのボレロを丈の短いジャケットにしたりするような方法です。簡単な方法ですが、かなり印象を変えることができます。
パーティースペース
二次会の会場がパーティースペースやバーなどカジュアルな会場の場合、披露宴に行くときのようなフォーマルな格好は避けるべきです。かえって浮いてしまう恐れがあります。会場がカジュアルなら、着て行く服もカジュアルにすることが大事です。スマートカジュアルを意識して、きれいめなコーディネートを心がけましょう。ブラウスにスカートを組み合わせたり、ワンピースにカーディガンを羽織ったりするのがちょうど良いカジュアルさです。
ホテルなどと比べると自由度はかなり高いのですが、あくまでもお祝いの席だということを忘れてはいけません。カジュアルすぎる服装にならないように注意しましょう。逆に、ホテルなどの披露宴会場からそのままパーティースペースなどの二次会へ行く場合は、羽織物を羽織った程度では十分なカジュアルダウンができません。あらかじめ二次会用の着替えを用意しておいた方が賢明です。
結婚式二次会の装いに関するマナー
結婚式の二次会に着て行く服装は、全体のコーディネートが重要です。靴や小物はもちろん、髪型やメイクもテイストを揃えないとちぐはぐな印象になってしまいます。ここでは、結婚式二次会の服装や靴・小物、髪型・メイクに関するマナーをそれぞれみていきましょう。
服装
結婚式では、白は花嫁の色とされています。二次会であっても、白いドレスは花嫁と被る可能性が高いので着るのを避けるのがマナーです。全身を黒で統一するのも、喪服を連想させてしまうので、避けるようにしましょう。華やかな服装は会場を明るい雰囲気にするので喜ばれますが、色や柄が派手すぎるものも避けた方が無難です。柄は、選び方を間違えるとカジュアルになり過ぎます。会場のテイストに合ったものを選ぶようにしましょう。
露出度の高い服装や体のラインが際立つ服装もマナー違反です。場合によっては新婦よりも目立ってしまうかもしれません。あくまでも結婚式二次会の主役は新婦です。色や柄だけでなく、デザインも奇抜すぎるものは避けるようにしましょう。ゲストが悪目立ちするような服装を選ぶのは良くありません。特に、レオパードなどの動物柄やファーを取り入れた服は、殺生を連想させます。結婚式は縁起を重んじるので、二次会であっても、動物柄やファーを用いたものはふさわしくありません。
靴・小物
二次会であっても、基本は結婚式のマナーとほぼ同じです。ある程度ヒールのあるパンプスを選ぶようにすると良いでしょう。ただし、オープントゥのデザインは、いくらおしゃれでも縁起が悪いので、避けた方が無難です。つま先が見えるデザインなので、「妻が先立つ」という不吉な連想につながります。当然、よりカジュアルなテイストになるサンダルも同様の理由から避けるべきです。程よい高さのシンプルなパンプスを履きましょう。あまり装飾が多くない方が足元がすっきりときれいに見えます。
季節によってはブーツを履きたくなるかもしれませんが、カジュアルな雰囲気になるので避けた方が無難です。スニーカーはいくらおしゃれなデザインでもカジュアルになり過ぎます。服装とのバランスが悪くなるので選ばないようにしましょう。生足のままパンプスを履くのもマナー違反です。必ずベージュなど肌の色に近いストッキングを着用しましょう。
色柄の入ったストッキングや厚みのあるタイツは避けるようにします。大きいバッグは食事などの際に邪魔になりがちです。なるべく小ぶりなバッグを用意しましょう。アクセサリーは華やかすぎるものよりもシックなパールなどが無難です。ただし、夜に行われる二次会であればラインストーンなどの光り物を選んでもかまいません。
髪型・メイク
結婚式二次会に出席するときは、髪型やメイクもお祝いにふさわしい華やかさが求められます。髪が長い人は、オールアップやハーフアップにセットすると、すっきりと美しく見えるのでおすすめです。食事をすることも考えて、邪魔にならない髪型にしておきましょう。ただし、髪飾りを付けるときにはアイテム選びを注意する必要があります。ティアラや生花は新婦が使う可能性があるので避けるのがマナーです。服装や会場のテイストに合わせて、それ以外のアイテムから選ぶようにしましょう。
メイクは参加者の顔ぶれや会場の雰囲気に合わせるようにすると周りから浮きません。しかし、あまり派手なメイクやラメの使い過ぎは下品に見えてしまいます。華やかさと上品さを両立させたメイクを心がけましょう。なお、二次会は披露宴よりも会場が狭く、他の参加者との距離が近くなる傾向があります。香水をつける場合は、周りの迷惑にならないように香りの強さを気にしましょう。食事の席なので、香りが強いものは避けるのがマナーです。
1.5次会に適した服装
1.5次会に招待されると、二次会以上にどのような服装を選べばよいか迷うかもしれません。1.5次会とはどのようなものなのか、イメージすら湧かないという人もいるでしょう。一般的に、披露宴ほどフォーマルではないけれども、二次会ほどカジュアルでもない中間形式のパーティを1.5次会と呼んでいます。自由度の高さから、若いカップルを中心に人気が高まっている形式です。特に、海外で本人たちだけ、あるいは親族だけで挙式をした後、国内に戻ってから1.5次会をするケースが目立ちます。
1.5次会に着ていく服も、二次会と同様、会場のフォーマル度に合わせるのが基本です。ホテルなどで行われる場合はフォーマルな服装、レストランやカフェなどで行われる場合はカジュアルダウンした服装で参加すると良いでしょう。靴や小物、髪型・メイクなど装いのマナーについても基本的には二次会の場合と同じと考えて問題ありません。
結婚式にふさわしいパーティーバッグ
結婚式にふさわしいパーティーバッグ選びでは、押さえておくべきポイントがあります。まずは、結婚式用のパーティーバッグに求められる4つの要素について説明します。
華やかなデザイン
まず、結婚式という晴れの場にふさわしいのは、見た目が華やかなバッグです。具体的には、シルクやサテンのように光沢のある素材やビーズの刺繍入りのものを選ぶのがポイントです。
さらに、花やリボンがあしらわれたもの、スパンコール付きのもの、シルバーやゴールド金具のものだとバッグの存在感も増します。シンプルで地味なドレスでも、キラキラとしたバッグをひとつ合わせるだけで、コーデが一気に華やぎます。たとえば、グレーやピンクベージュなど色が強くないベーシックカラーのドレスには、ゴールドやシルバーのパーティーバッグを指し色にすると良いでしょう。
最低限の収納力
次に、パーティーバッグといっても、必要最低限のものを収納できるだけの機能性も必要です。見た目だけで選んでしまうと、肝心の荷物が収納できなかったり、サブバッグを持たないといけなかったりする場合もあります。自分の使い勝手に合わせて機能性も妥協しないようにしましょう。
結婚式の持ち物として想定されるのは、スマートフォンや財布、ハンカチ、化粧直し道具、ご祝儀袋などです。中でも、ご祝儀袋は相手に渡すものですので、折り畳むのは失礼にあたります。
どんなに素敵なパーティーバッグでも、荷物でパンパンに膨らんでいてはエレガントに見えません。荷物が多くなりそうな場合は、底にマチがあるものや膨らみが目立ちにくいギャザー素材のものを選ぶと良いでしょう。
また、同じサイズ感でも、バッグの口の開き方が大きい方が物の出し入れが楽です。加えて、内側にポケットが付いているものだと、口紅やパウダーなどの小物もサッと取り出せます。
靴や羽織りに合った色
コーデに合った色のバッグを選ぶことも大事です。具体的には、バッグの色を靴や羽織物のどちらかの色に合わせるとコーデにまとまりが出てエレガントに見えます。ただし、靴と羽織物、バッグをすべて同じ色にすると、やり過ぎ感が出てかえって不自然に見えてしまうので注意しましょう。
アクセサリーとの統一感も大切です。たとえば、パールのネックレスをつけるときには、パールがあしらわれたバッグを選ぶなど、アクセサリーとテイストを合わせましょう。順番としては、最初に着用するドレスを決めてから、それに合う羽織物や靴、バッグ、アクセサリーを選ぶようにすると、ちぐはぐな印象にならずに済みます。
利便性
結婚式に持っていくパーティーバッグを選ぶときは、利便性にも注意を払いたいところです。クラッチバッグはスタイリッシュでおしゃれですが、持ち手が付いていない分、移動の際などに不便に感じることがあります。
結婚式では会場間を移動する場面もあるので、ハンドバッグやショルダーバッグなど、持ち手が付いているバッグを選べば使いやすいでしょう。ハンドバッグは収納力に優れている傾向もあるので、サブバッグを用意したくない人や、楽に持ち歩きたいという人には特におすすめです。
また、場面に応じて持ち方が変えられるタイプのバッグも増えてきています。クラッチバッグでも、チェーンが付いている2wayタイプなら持ち運びに苦労しないでしょう。