更新日:2023/10/28

結婚式には祝電(電報)を送ろう!例文と役立つ正しいマナーを大公開!

結婚式は人生の一大イベント。祝福の気持ちを込めてぜひ祝電を送ってみましょう。ただし、祝電を送るにはマナーを守る必要があるので、正しく理解しておくことが求められます。そこで今回は、祝電を送る際に役立つ正しいマナーや、祝電の例文などについて解説します。祝電を送るときには、ぜひお役立てください。

祝電ってどんなもの?

結婚式に祝電を送るのであれば、祝電とはどのようなもののことを指しているのかについて正しく理解しておきましょう。ここでは、祝電の概要や種類などについて紹介します。

祝電とは?

祝電とは、お祝い事のときに送る電報のことです。そして、電報とは、電信方式を用いて文書を配達するサービスのことを指しています。以前は電話がない生活を送っていたため、緊急の連絡をしたいときでもなかなか連絡を取るのが難しいという事情がありました。このような事情を考慮したことから生まれたのが電報のサービスです。もともと電報サービスは特定の地域で限定的に提供されていましたが、1875年になると全国のどこに住んでいても利用できるようになりました。

現代では、電報は緊急時の連絡手段としてではなく、お祝い事やお悔やみなど、相手に特別なメッセージを伝えたいときに使われています。たとえば、結婚式に招待されたにもかかわらず、当日出席できない場合には、祝福の気持ちを伝えるために電報を送るということはよくあります。加えて、当日結婚式に参列している場合でも、親しい間柄であればあえて電報を送る人もいるでしょう。

ほかにも、電報はおめでたいイベントがあった場合などに、祝福のメッセージとして多くのシーンで利用されているのが実情です。具体的には、結婚式や入学・卒業のお祝い、母の日、父の日、誕生日、出産祝い、結婚記念日など、あらゆるお祝い事で電報サービスは利用されています。

祝電

祝電の種類・料金について

祝電には、さまざまな種類があります。祝電は、カード型のものが定番とされています。カード型のほかにも、花やぬいぐるみ、バルーンなどが付いているものもあり、バリエーションが豊富です。そのため、電報を送る相手や送るシーン、予算などを考慮したうえで、それらに見合ったものを選ぶようにするとよいでしょう。

ただし、大きすぎるものは、電報を受け取った後に持って帰るのが大変であるという問題があります。結婚式で祝電を送ろうと考えているのであれば、事前に新郎新婦にリサーチするなどして、持ち運びがしやすい適切なサイズで、新郎新婦のイメージに合ったものを選ぶことがポイントです。

また、電報の基本料金は、電報サービスを扱う会社によって細かく異なります。ただし、メッセージ料金に台紙の料金をプラスして1000円程度からあり、これに配送料がかかるケースがほとんどです。このように、電報の料金に関しては、台紙料金が値段に大きく影響してくるといえるでしょう。祝電を送る場合はカード型ではなく、ぬいぐるみやバルーン、プリザーブドフラワーなどを選ぶと、価格が大きく変動するのが一般的です。

バルーンを使った祝電

祝電の正しい送り方・マナー

祝電を送る際には正しい送り方を理解しておき、スムーズに手配しましょう。

手配方法(確認事項)

祝電を手配する場合には、確認すべきことが複数あります。結婚式場に祝電を送る場合は、結婚式場の住所や新郎新婦の氏名、結婚式の日にちと開始時間、式場に届ける日にちなどを正確に把握しておく必要があります。

ただし、結婚式の祝電を送る場合は、結婚式の前日までに届くよう手配しておくのが一般的です。しかし、式場との行き違いなどのトラブルもまったくないとはいえないため、送り主が一方的に日にちを決めるのではなく、必ず式場側と祝電が届く日時の確認をしておくことが大切です。

また、祝電を手配する場合は、電報のサービスサイトにアクセスして、電報が指定先の住所に到着するまでにかかる日数を確認しておくことが欠かせません。祝電を送るのであれば、余裕をもって3日前までには手配をしておくとよいでしょう。祝電の手配は、インターネットを利用するといつでも利用可能で、とても簡単です。

この場合は、ネット上で台紙などのデザインを選んだうえで、メッセージ文の入力を行います。このとき、結婚式の祝電を用意するのであれば、結婚式用の商品のなかから気に入ったものを選ぶことがポイントです。

結婚式披露宴の風景

【祝電のマナー】宛名・宛先・日時について

結婚式場に祝電を送る場合は、式場に前日に届くよう手配するのが一般的です。「確実に祝電を届けよう」と思うあまり、結婚式の数日前に届くように手配をしてしまうと、祝電がほかの結婚式に紛れ込んでしまう可能性もあるため注意が必要です。祝電を確実に届けるためには、結婚式の日時はもちろんのこと、両家の名前や新郎新婦どちらか一方の名前をフルネームで記入しておくと安心です。

また、祝電の宛名の欄には、新郎新婦の名前を直接記入するとよいでしょう。宛名は新郎新婦の名前を連名で記入するのが基本ですが、場合によっては新郎新婦のどちらかとしか面識がないケースもあるでしょう。このように、一方としか面識がない場合には、宛名は新郎新婦どちらかの名前のみでも構いません。加えて、親族の知り合いなどで、新郎新婦とはそれほど親しくない場合などには、新郎新婦の両親あてに祝電を送ったほうが自然な印象になることもあります。

【祝電のマナー】忌み言葉・送る文章について

ここでは、主に祝電の本文に関するマナーについて見ていきましょう。お祝い事のメッセージを送る場合には、避けるべき言葉があります。それは、「忌み言葉」や「重ね言葉」と呼ばれるもので、これらの言葉は祝電を送る際に使わないよう気を付けることがポイントです。

まず、別れや不幸を連想させる言葉は、忌み言葉として知られています。忌み言葉には、「最後」や「泣く」、「去年」、「終わる」、「切る」などの言葉があります。加えて、重ね言葉は同じ言葉を繰り返し使用することから、「出戻り」や「再婚」を連想するため、祝電では避けるべきです。具体的に、重ね言葉には「たびたび」や「重ね重ね」、「いろいろ」、「もう一度」「ますます」などがあります。

忌み言葉や重ね言葉のなかには、普段何気なく使っているものも多く含まれるため、祝電でも悪気なく使ってしまう可能性があります。しかし、新郎新婦や親族が祝電の文中で忌み言葉や重ね言葉を使っていることに気付くと、結婚式の幸せな雰囲気を壊してしまうことにもなりかねません。そのため、文章は何度も読み返して、忌み言葉や重ね言葉を使っていないかどうかしっかりとチェックしておくことが大切です。

また、祝電に限らず、電報では句読点を使わないのがマナーです。お祝いのメッセージのなかに句読点を使ってしまうと、「結婚生活に終止符を打つ」や「区切りをつける」などの意味が込められていると判断されるおそれがあるため、句読点は使わないように気を付けましょう。「句読点がない文章は読みづらい」と思うのであれば、スペースや行間を調整するなどの工夫をするとよいでしょう。

さらに、連名で祝電を送る場合には、結婚式に出席している人の名前を入れないのがマナーです。「○○一同」などとまとめずに、必ず目上の人から順にフルネームで記入しましょう。

祝電の申し込み方法

選んだ電報会社によって申し込み方法は異なりますが、ほとんどの会社はインターネットでの申し込みが主流です。中には電話で申し込みができる会社もあります。インターネットの場合、24時間申し込みができるため便利な側面があります。電話申し込みが可能な場合は、専門のオペレーターへ相談した上で申し込めるというメリットもありますので、不安な人は電報会社へ問合せしてみてください。

他にも電報会社によっては、メッセージカード以外にプリザーブドフラワーやキャラクターぬいぐるみを一緒に送れる会社や、会社によって申込期限が異なったり、料金設定が違いますので、それぞれの電報会社のホームページを確認して決めるとよいでしょう。 お届けしたい内容や地域によっては希望日に届かない場合もありますので、できるだけ早めに手配しましょう。

祝電の例文集

祝電を送る場合は、例文を参考にしながらマナーを守って祝福の気持ちを伝えることが大切です。ここでは、パターン別の例文を紹介していきます。

祝電

新婦/新郎が友人の場合

新郎新婦が友人の場合には、仲が良い友人であるからこそ知っているエピソードがあるでしょう。家族も知らないような素敵なエピソードがあるのであれば、ぜひ祝福メッセージの一部として盛り込んでみましょう。

たとえば、「○○ちゃんが結婚すると聞いてとてもうれしいですご結婚本当におめでとうございます○○ちゃんは料理や手芸が得意で大学時代にはおいしい手料理をたくさん作ってくれましたねこれからも仲良くしてくださいお幸せに!」などの祝電は、個性的な文章であるため新郎新婦に喜ばれる可能性が高いといえます。

祝電を送るとなると、どうしても文面が硬くなってしまったり、ありがちなメッセージになってしまったりするなどの問題があります。しかし、よく知った間柄であるからこそ、マナーは守って固くなりすぎないようなメッセージになるよう気を付けましょう。

新郎/新婦が上司や先輩の場合

新郎新婦が職場の上司や先輩という場合は、尊敬の念が伝わるようなメッセージを考えるとよいでしょう。加えて、文中に「これからもよろしくお願いします」という気持ちを込めることも大切です。

たとえば、「ご結婚おめでとうございます仕事ができていつも私たちのことをやさしく見守ってくださる○○さんは憧れの存在ですこれからもご指導どうぞよろしくお願いいたします」などという文章にすると、職場で活躍している様子がゲストにも伝わります。

2人のことをよく知らない場合

結婚の祝電を送るときに、新郎新婦である2人のことを詳しく知らないということも実際にはあるでしょう。たとえば、遠い親戚や知り合い程度の間柄という場合には、共通のエピソードはほとんどない可能性が高いといえます。よく知らない相手に対して祝電を送るのであれば個性を重視するのではなく、無難なメッセージにしておいたほうが安心です。

例文としては、「本日はご結婚おめでとうございますお二人の新しい門出を心より祝福いたします」「華燭のご盛典を祝し心よりお慶び申し上げますお二人の末永いお幸せとご多幸を祈念いたします」などが挙げられます。これらのメッセージなら、2人のことを詳しく知らない場合でも耳心地が良いものと受け止めてもらえる可能性が高いといえるでしょう。

2人のことをそれほど知らないにもかかわらず、無理やり具体的なエピソードを盛り込もうとしてしまうと不自然なメッセージになってしまうおそれがあるため、大きな違和感のない文章を心がけることが大切です。

祝電でより気持ちを伝えるためのオリジナルメッセージ

祝福のメッセージはどれも嬉しいものですが、なかでも親しい人からのオリジナルのメッセージはいっそう心に響きます。祝電の例文を自分らしくアレンジすることもおすすめです。

たとえば、学生からのつきあいなら、メッセージに自分だけが知っている学生時代のサークル活動や思い出にまつわるエピソード、趣味や日常のことについてのほほえましい内容などを盛り込んでも喜ばれるかもしれません。また挙式が行われる季節の言葉を取り入れてみるのもおすすめです。春なら「美しい新緑の中」「百合の花のような純粋な」、秋なら「秋晴れの空のようにすがすがしいおふたり」「コスモスの咲く季節」などの表現を織り交ぜるのも素敵です。

祝電と聞くと難しいと感じる人もいるかもしれませんが、相手との関係性や思い出をイメージしながら、祝電の文章を考えてみましょう。

祝電でお祝いの気持ちを届けよう!

多くの人が電報を受け取る機会はほとんどないため、結婚という人生の節目に祝電をもらうとうれしいと感じるものです。ただし、祝電を送る場合は正式なマナーを守ったうえで、スムーズに手配を進める必要があります。特に、新郎新婦と親しい間柄なのであれば、メッセージの内容を工夫して祝福の気持ちをしっかりと伝えましょう

この記事の著者

  • DRENiコラム編集部​

レンタルドレス「DRENi」を運営。公式インスタグラムにてドレス​のコーディネートや結婚式にお呼ばれされた時のドレスアップマナーなどを配信中。

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