結婚式の受付を頼まれたら?服装マナーや当日の流れを知っておこう!
更新日:2023/10/28

結婚式の受付の服装・マナー・当日の流れを徹底解説!

結婚式の受付を頼まれたらどのような服装をしていけばよいかわからないという人は案外多いかもしれません。何度も結婚式に参加しているのに、いざ受付にふさわしい服装を問われると答えられないという人もいることでしょう。この記事では、結婚式の受付を頼まれた女性に向けて、結婚式の受付の服装マナーや当日の流れ、当日の注意点などについて紹介します。

結婚式の受付の仕事内容

結婚式の受付がどのような役割をするのかということがわかれば、どのような服装が受付にふさわしいかも理解できるはずです。見た目が役割にそぐわないものや、動きづらいものは、受付の仕事をするのに合わないということに自ずと気づけるはずです。そこで、まずは結婚式の受付がどのようなことをするのか、仕事内容について知っておきましょう。

結婚式の受付とは、新郎新婦に代わってゲストを迎え入れる役割です。そのため、新郎新婦の友人や同僚として結婚式に出席する場合でも、受付に立つうえでは親族に準じたふるまいが求められます。結婚式に訪れたゲストに対して、親族の立場からあいさつをしなければならないからです。ゲストに「おめでとうございます」と声をかけられたら、「ありがとうございます」と親族の立場でお礼を返します。

受付の主な仕事は、ゲストに芳名帳への記帳をお願いしたり、ゲストからご祝儀を預かってお金の管理をしたりすることです。受付を済ませたゲストには席次表や席札を渡し、開宴時間までの待機場所を案内します。なお、受付係はゲストを迎え入れる立場なので、基本的にゲストよりも早く式場入りしなければなりません。事前に集合時間・集合場所を確認しておくことが大事です。

結婚式の受付風景

結婚式の受付係の服装マナー

結婚式の受付をする際には、最低限守らなければならない服装マナーがあります。親族側の代表としてゲストをお迎えするために知っておきたいマナーです。ここでは結婚式の受付係の服装マナーについて、3つの項目に分けて紹介します。

ドレス・着物

まずは、ドレスや着物を選ぶ際に気を付けたいことについて説明します。受付係は、お祝いに訪れたゲストが最初に目にする相手です。一緒に男性が受付に立つ場合でも、基本的にダークカラーのスーツを着るので、女性のドレスや着物の色がまず目に付くことになるでしょう。女性はお祝いムードが高まる明るい色合いの華やかなドレスや着物を身に着けると、親族にも喜ばれます。ただし、花嫁と同じ白色のドレスや派手過ぎる原色のドレスは避けましょう。

テーブル越しにゲストと接することになるので、上半身、特に顔周りが華やかに見えるデザインがおすすめです。とはいえ、受付はゲストへのお辞儀や参列者リストのチェックなど、前かがみになることが少なくありません。胸元が広く開いているドレスは、下品に見えてしまう可能性があります。あまり胸元が広く開いていないドレスや胸元が見えない工夫の施されたドレスが最適です。

ショールなどを羽織るとずり落ちやすいので、受付の作業には向きません。袖を通すボレロや袖付きのドレスを選んだ方が良いでしょう。フォーマルな式であれば、和装も親族に喜ばれます。袖が長い振袖は動きにくいので、訪問着や付け下げ、紋付きの色無地などがおすすめです。

靴・小物

結婚式のようなフォーマルな場で履く靴は、ある程度高さがあり細めのヒールが良いとされています。しかし、受付係は長時間立って作業することになるので、あまりヒールの高さが高いと、普段履きなれていない場合、辛くなるかもしれません。受付を任された場合には、あまりヒールが高すぎない、履きなれた靴を選ぶとよいでしょう。ただし、素足ではなく、必ず肌色のストッキングを着用するようにします。

アクセサリーは適度にあしらうことで華やかさを増す効果が期待できますが、派手になり過ぎると逆効果です。あまり派手にならないように注意しましょう。さりげなく上品にまとめるのがポイントです。パールのネックレスはお祝いらしい華やかさと上品さを兼ね備えているため、身に着けることでコーディネートを品よくまとめられます。

とはいえ、長さには注意が必要です。受付はお辞儀をすることが多いので、長すぎるものは、前かがみになるたび邪魔になってしまいます。襟元のラインに沿った、あまり長くないものを選ぶのがおすすめです。なお、和装の場合はアクセサリーをつけないのが基本なので、襟元の色に注意を払いましょう。

メイク・ヘアスタイル

最初にゲストが目にする受付は、式のイメージを左右しかねない重要な役割です。お祝いムードを高められるように、選んだドレスに合う華やいだメイクにすると良いでしょう。ただし、主役の花嫁がかすんでしまわないように、派手になりすぎない工夫をすることが大事です。たとえば、肌の色を明るめに整えつつ口紅やチークの色は抑え気味にすると、上品に見えます。

ヘアスタイルは華やかさと動きやすさを兼ね備えたスタイルにするのがおすすめです。アップやハーフアップにしておけばお辞儀をしたときに顔にかかる心配がありません。ただし、ヘアアクセサリーを付ける場合は、控えめなものを選ぶように心がけます。特にティアラや生花の髪飾りは花嫁が使う可能性があるので避けることが大事です。和装の場合、着物の雰囲気に合わせたアップスタイルで、なるべくシンプルにまとめるようにしましょう。かえって派手な装飾をしない方が、上品な華やかさが感じられます。

結婚式のお呼ばれヘアスタイル

結婚式当日の受付の流れ

結婚式の受付を頼まれたときに、どのような服装をすればよいかを理解したところで、今度は、結婚式当日の受付の流れについて見ていきましょう。どのようなことをするのか、軽く流れを知っておけば、いつ受付を頼まれても安心です。

ステップ1:打ち合わせ

結婚式の受付は通常複数人で行うため、結婚式当日、早めに集まって打ち合わせを行います。受付における打ち合わせは、「受付同士の打ち合わせ」と「式場スタッフとの打ち合わせ」の2種類です。受付同士の打ち合わせでは、まず顔を覚え、役割分担を決めます。新郎側と新婦側それぞれ2人ずつ選ばれるのが一般的で、1人がご祝儀を受け取り、1人が案内・誘導をするのが基本です。

式場スタッフとの打ち合わせでは、芳名帳や筆記具などの備品があることを確かめたうえで、いくつかの項目について事前に確認しておきます。具体的には、ご祝儀の保管先やご祝儀を渡す相手、お車代を渡すゲストがいるかどうか、新郎新婦に取り次ぐ必要のあるゲストがいるかなどの確認が必要です。受付時間までに来なかったゲストへの対応についても事前確認しておくと、いざというときに慌てずに済むでしょう。

ステップ2:受付開始

受付が始まったら、それぞれの持ち場に付き、決められた作業を行います。その際、ゲストから「おめでとうございます」と声をかけられたら、「ありがとうございます」とあいさつを返すのが基本です。親族側の代表として受付に立っているということを常に心に起きながら、それぞれの作業をするようにしましょう。ゲストからご祝儀を差し出されたら、ゲスト名簿を確認します。きちんと受け取ったことを記入してから、ご祝儀をお盆の上に納めるようにすることが大事です。

芳名帳への記帳を促すときには、「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いいたします」など、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。芳名帳の記帳が済んだゲストには席次表などの配布物を手渡します。「控え室にお飲み物のご用意がございます」「開場までしばらくお待ちください」などと声をかけながら、控室の方向に手を向けて案内しましょう。

ステップ3:受付終了

受付終了の時間になったら、ゲストが全員そろっているかどうか、リストと芳名帳を照らし合わせて確認します。終了時間を気にしすぎて、受付作業をしながら何度も時計を見るのは失礼です。通常なら挙式や披露宴が始まる前に会場の担当者が声をかけてくれるので、それまでは受付作業に専念しましょう。

チェックの結果、ゲストが全員そろっていなかった場合には、その旨を会場の担当者に伝えます。式場や式の規模などによって若干異なりますが、受付係の1~2人がそのまま受付に残り、ゲストの到着を待つことが多いようです。

ゲストが全員揃っている場合は受付を閉めて、ご祝儀と芳名帳をあらかじめ決められていた相手に手渡します。ただし、新郎新婦に近い親族は、式や披露宴の間中、長時間席を空けることが多いことから、式場の金庫で管理することも多いようです。金庫に保管する場合は、スタッフと金庫まで行き、その鍵を決められていた相手に渡すようにします。

結婚式のご祝儀袋

結婚式の受付をするときの注意点

結婚式の受付を頼まれたら、基本的なマナー以外にも気を付けておきたいことが何点かあります。まず、気を配りたいのが手や爪の手入れです。受付ではご祝儀を受け取ったり、芳名帳への記入を促したりするときに、手を差し出します。待機場所への案内をする場合も同様です。ゲストに手元を見られることが多いので、最低限の身だしなみとして、爪は短く切り、清潔にしておくようにしましょう。ネイルをする場合は、色やデザインにも注意が必要です。上品な色でシンプルなデザインを選び、派手になりすぎないように心がけましょう。

ご祝儀は参加人数分集まるとかなり大きな金額になります。紛失したり盗難があったりしては大変です。途中で持ち場を離れることのないようにしましょう。もし、どうしても持ち場を離れなければならなくなったときは、他の受付担当者や会場の担当者に声をかけ、持ち場を代わってもらうなどの対応が必要です。

なお、受付係であっても、芳名帳の記入やご祝儀の受付が不要になるわけではありません。受付が開く前やゲストが少ない時間帯に、忘れずに自分の受付を済ませておきましょう。

結婚式の受付ではマナーを守って服装を選ぼう

結婚式の受付係は、訪れたゲストから最初にお祝いの言葉を受ける立場です。そのため、友人や同僚であっても、親族と同様のマナーが求められます。結婚式を成功させるためにも、受付係にふさわしい服装で本番に臨むことが大事です。事前に式当日の流れを頭に入れ、手元の手入れにまで十分気を配ったうえで、受付を担当するようにしましょう。

この記事の著者

  • DRENiコラム編集部​

レンタルドレス「DRENi」を運営。公式インスタグラムにてドレス​のコーディネートや結婚式にお呼ばれされた時のドレスアップマナーなどを配信中。

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