ファッション通販マルイウェブチャネル > コラムからさがす > リップの塗り方まとめ!口紅の種類に応じたリップメイク法も解説
BY マルイ編集部
最終更新日:2025/01/15
リップメイクは、顔の印象に大きな影響を与えます。しかし、基本の塗り方などを知らないまま、なんとなくリップメイクをしている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、基本のリップの塗り方やリップの種類別の効果的な塗り方、落ちにくさを重視した塗り方などを解説します。お悩み別のリップの塗り方もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
顔の印象は、リップメイクで大きく変わります。リップの色選びにこだわる方は多いですが、塗り方も非常に重要です。まずは、基本のリップの塗り方を確認しましょう。
リップメイクをする前に、リップクリームや下地で保湿をします。唇表面に皮膜を形成することで、リップのノリや色持ちをアップしてくれます。リップクリームを唇に馴染ませるために、指でマッサージして塗り込むと効果的です。余計な油分はティッシュオフすると、リップメイクが崩れにくくなるでしょう。
リップは下唇の中央から塗り、口角の方の面積が狭い場所は、リップの角度がついた部分を使うとはみ出さずに塗れます。上唇も、唇の山の部分はリップの角度がついた部分を利用すると上手に塗れるでしょう。
リップを全体に塗ったら、「ん~」と上下の唇をこすり合わせた後、「ぱっ」と開く動作を何度か繰り返し、唇に馴染ませていきます。
最後に、リップの色が溜まりやすい輪郭の端1.5ミリを、指で軽くなぞりましょう。あくまでも「軽く」なぞることがポイントです。力を入れすぎると、リップが取れてしまいます。
リップには、「ティントリップ」「グロッシーリップ」「マットリップ」「リキッドルージュ」などの種類があります。それぞれの特徴と塗り方のコツを見ていきましょう。
「ティント」は「染める」という意味を持ち、ティントリップは唇を染め上げるように発色するリップを指します。ティントの主成分は粒子の細かい染料で、染料が唇の凸凹に入り込み唇を染めるようなイメージで色づけします。
ティントリップの大きな魅力は、色落ちしにくい点です。一般的なリップは食事をすると落ちてしまいますが、ティントは乾くと唇にしっかりと色づきます。そのため、仕事中やデート中に何回も色落ちしていないか確かめたり、塗り直しをしたりしなくて済むでしょう。
ティントリップをきれいに塗るコツは、以下のとおりです。
ティントリップに限らず、塗る前にリップのノリや色持ちをアップさせるための保湿が必要です。その中でも、とくにティントは唇を乾燥させやすいため、事前にリップクリームを塗っておくことが欠かせません。
また、ティントリップは、少しずつ丁寧に塗ることがコツです。一筆書きのように一気に塗ると、ムラが生まれやすくなるためです。とくにウォータータイプのティントリップを使用する際は、ムラにならないように少しずつ塗るときれいに仕上がります。
ティントリップは、唇の温度や水分に反応して発色することが特徴です。塗ってから発色し、定着するまでに数分かかるため、重ね塗りをする際は少し時間を置くことをおすすめします。ティントリップは見た目以上に発色がよい場合が多く、一度に塗ってしまうと派手に色づいてしまうことが重ね塗りを推奨する理由です。
グロッシーリップとは、唇に潤いを与えるフレッシュなリップグロスのことです。自然な艶のある唇に仕上げたいなら、グロッシーリップを使うことをおすすめします。
リップ下地を塗った後、グロッシーリップを上下の唇の中央に向かってスワイプし、外側に向かって馴染ませましょう。それにより、潤いと輝きを持つ美しい仕上がりが実現します。より強く艶感を出したい場合は、唇の中央にリップを重ねると、水のような質感が増すとともにほのかにふっくらとした印象を与えられます。
マットリップとは、艶感やパール感のないリップのことで、食事をしたりマスクを着用したりしても落ちにくい点がメリットです。鮮やかな発色のイメージがありますが、ぼかしたようなソフトな印象を与えるタイプもあります。
他のタイプのリップと同様に、まずはリップクリームやリップ下地で唇を保湿しましょう。マットリップの基本的な塗り方は以下のとおりです。
マットリップには、主にスティックタイプとリキッドタイプがあります。いずれも上記の基本の塗り方を踏まえる必要があるものの、さらにそれぞれの塗り方のコツが存在します。タイプ別の塗り方は、以下をご参照ください。
マットリップ初心者の方は、スティックやアプリケーターを唇に直接塗るのではなく、指先でポンポンとぼかすと自然な印象に仕上がるでしょう。少しずつ色を重ねて好みの色に調整できるため、失敗を避けられます。
リキッドルージュは、テクスチャーが液状のリップのことです。発色効果とボリュームアップの両方が期待できます。1本で口紅にグロスを重ねたような立体感のある仕上がりを作れる一方、均一に厚みが出てしまうため、唇全体に塗るとボテッとした印象を与えてしまいやすい点に注意しましょう。
リキッドルージュをきれいに塗る方法は、以下のとおりです。
肌とのコントラストを弱めて自然な印象にするには、唇の内側が濃く、外側は少し淡くなるように仕上げます。そのため、まずは全体に薄く塗った後、中央のみに重ね塗りをすることがポイントです。
また、ゆるいテクスチャーのリキッドルージュの場合、はみ出さないように神経質に塗るよりも、一度塗った後に綿棒で輪郭をなぞる方法がおすすめです。テクニックいらずで、きれいに仕上がります。
リップメイクは、リップブラシやリップライナーなどの道具を使えば、より美しく仕上がります。それぞれのアイテムを使ったリップの塗り方を解説します。
リップブラシは、口紅を塗るために使用される化粧筆です。リップブラシの使用の有無は、リップメイクの仕上がりに大きく影響します。
リップメイクに手軽さやラフな仕上がりを求める場合は、リップの直塗りやアプリケーターで直接塗る方法が適しているものの、多くのプロのメイクアップアーティストは、リップブラシを使用する傾向があります。
リップブラシを使った塗り方は、以下のとおりです。
まず、コンシーラーをブラシで口角に乗せます。くすみが消えて明るさが出るため、錯覚効果で口角が引き上がって見えやすくなります。口角に塗った後、白浮きしないように指で馴染ませましょう。
口角をコンシーラーで整えた後、リップライナーで口角から唇の山を1~2ミリ程度はみ出すように描きます。その後、リップをリップブラシにつけ、下唇の中央から左右に動かしながら広げましょう。このように中央から外側に向かって広げると、輪郭に溜まることを防げるでしょう。上唇も同様に、中央から外に向けて塗り広げてから輪郭を描きます。
最後に、リップブラシで口角までしっかりと塗り、唇の印象を引き締めます。新たにリップをリップブラシにつける必要はありません。口角にリップの色が溜まるのを防ぐために、リップブラシに残ったリップを塗りましょう。下唇の中央にのみ、リップを重ねると唇のシワが目立たなくなるほか、艶感が生まれふっくらとした唇を演出できます。
リップライナーは、唇の輪郭を整え、立体的な唇を演出するアイテムです。口角や上唇の中央部分などの、リップでは塗りにくい細かい部分も美しく仕上げられます。また、リップライナーを使用することでリップのにじみを防いだり、色持ちをよくしたりする効果も期待できるでしょう。
リップを塗っても、きちんと感があまり出ないことにお悩みの方は、リップライナーを試してみることをおすすめします。
リップライナーを使った基本の塗り方は、以下のとおりです。
なお、リップライナーには、主に「ペンシル型」「クレヨン型」「繰り出し型」の3種類があります。それぞれの特徴は、以下をご参照ください。
基本のリップメイクの方法をマスターしたら、「グラデーション塗り」や「ぼかし塗り」などの、ニュアンスを重視した塗り方に挑戦してみましょう。難しいテクニックは不要です。それぞれの塗り方を解説します。
グラデーションリップは、唇の内側から外側に向かって色が徐々に薄くなるように塗る方法です。ピュアな雰囲気を出したり、血色感を演出したりするのに効果的な塗り方です。グラデーション塗りの方法は、以下をご参照ください。
ぼかし塗りは、リップを指に取り押しつけるようにぼかして塗る方法であり、薄つきで自然な仕上がりが好みの方におすすめです。近所に出かけるときなどさりげないお洒落をしたいときや、普段は選ばないような色合いのリップにチャレンジするときに適しています。
ぼかし塗りは少量ずつのリップを指に取り、優しく押しつけることがコツです。ぼかし塗りに向いているリップは、指に取りやすい固めのスティックタイプです。
落ちにくさを重視したリップメイクの方法としては、リップを塗るたびに乾かす方法や、直塗り後にティッシュオフを行う方法、フェイスパウダーを重ねる方法などが挙げられます。それぞれの方法を確認しましょう。
リップを塗るたびに乾かすという方法は、シンプルですがリップが落ちにくくなる効果的な方法の一つです。具体的には、以下の手順で塗りましょう。
このように丁寧に「塗る→乾かす」の手順を繰り返すことで、いつも使っているリップが落ちにくくなります。
リップを唇に直塗りをした後にティッシュオフを行う方法も、確実にリップが落ちにくくなる方法です。以下のような手順で、リップを塗りましょう。
塗ったリップをティッシュオフすることで油分が取り除かれ、色が定着しやすくなります。さらにそのうえからリップを重ねると、きれいな状態をキープできます。
リップを塗った唇にフェイスパウダーを重ねる方法も、リップが落ちにくくなるためおすすめです。リップを指でポンポンと塗った後、無色のフェイスパウダーを同じように指でポンポンと重ねます。
フェイスパウダーには余計な油分を吸い取る働きがあり、油分によってリップが落ちるのを防止することが可能です。
リップコートとは、口紅の上から重ねて色持ちをよくしたり、ツヤのある仕上がりにしたりするリップメイクアイテムです。
通常のリップを塗った後、ティッシュで軽く押さえて余計な油分を取り除き、リップコートを唇全体に塗ります。リップコートには保湿成分が含まれていることも多く、潤いのある唇を維持する役割も担います。
「唇が荒れていてガサガサ」「唇が薄い」「歯にリップの色がつきやすい」など、リップメイクに関するお悩みは人それぞれです。ここでは、抱えているお悩み別のリップの塗り方について解説します。
唇が皮むけで荒れている場合は、リップをきれいに塗ることが困難です。さらに、リップを塗ることで、唇の荒れが余計に目立ったり悪化したりするリスクもあります。
唇が荒れていてガサガサの場合は、リップメイク前にピーリングをするのがおすすめです。リップスクラブを使用して唇をくるくるとマッサージすると、唇の皮が取れるため、優しく拭き取りましょう。
ピーリングをした後、そのままリップメイクをするのではなく、一度十分保湿をすると唇の保護につながります。ただし、唇の荒れが深刻な場合は、完全に治るまでリップメイクを避けるのが賢明です。
唇が薄いことにお悩みなら、元の唇よりも少しはみ出し気味にリップライナーで縁取り、大きく見せる方法がおすすめです。唇の縁を少しはみ出すようにリップライナーで縁取り、中を埋めていくとぷっくりとボリュームを感じさせるリップになるでしょう。
全体的にオーバーリップにするのが不自然に感じる場合は、上唇の山部部分のみをオーバー気味で描くことをおすすめします。
口元が目立つことを理由に、唇が厚いことに悩んでいる方もいるでしょう。唇が厚い場合は、グラデーション塗りをすると、唇の形が目立ちにくくなりおすすめです。コンシーラーで唇を塗りつぶしてから、リップライナーでいつもより小さく縁取り、内側を塗りつぶしましょう。
また、鮮やかで存在感のある色合いではなく肌なじみのよいナチュラルなカラーを選ぶことも、唇を目立たせないコツです。
口角が下がっていることが気になり、リップメイクを十分に楽しめないという方は、コンシーラーを活用して、両端の口角の下側に生まれた影を消すことも一案です。
口角にコンシーラーを塗る際は、コンシーラーをさっと塗ってぼかしましょう。その後は、いつもどおりお好みのリップを塗ってください。口角の対策としては、コンシーラーを活用する以外に、アイブロウや暗めのアイシャドウで口角をほんの少し書き足す方法も、口角が上がって見えておすすめです。
マットタイプのリップを塗ると唇の縦ジワが気になるというお悩みを抱える方も、少なくありません。唇の縦ジワが目立たないようにするには、日頃からコツコツと保湿をすることが大切です。しかし、即効性を求める方には、リッププランバーなどのアイテムを下地で使うことをおすすめします。
リッププランパーとは、カプサイシン成分によって唇に潤いを与えてふっくらとした厚みを出したり、縦ジワを目立たなくしたりする美容液であり、ふっくらとした唇になりたい方は試してみる価値があるでしょう。
肌の乾燥によって口角がくすんで見えている場合も、コンシーラーを活用しましょう。唇の端に少しのコンシーラーを乗せ、馴染ませます。このとき、コンシーラーを広範囲に乗せてしまうとうまく馴染ませにくくなるため、注意が必要です。
リップが歯についてしまうことも、リップメイクにおける悩みの種の1つです。歯にリップがつく、いわゆる「歯紅」を避けるには、唇の内側にリップを塗りすぎないことが重要です。
また、リップを塗った後にティッシュオフをしたり、リップコートを使ってみるといった方法も試してみましょう。
リップメイクの色選びにこだわる方は多いですが、基本の塗り方は意外と知られていないものです。リップメイクをする前には保湿を行う、リップを塗る際は下唇の中央から塗り広げていくなど基本の塗り方を知ることで、段違いにきれいに仕上がります。
リップブラシやリップライナーなどのアイテムを使った塗り方や、ぼかし塗りやグラデーション塗りといった方法も、とくに難しくはありません。しかし、一手間かけるだけで顔の印象は大きく変わります。さらに、「唇が薄い」「唇が厚い」「口角が下がっている」というような個別のお悩みを持っていても、適切なリップメイクを施せば、気にならなくなると考えられます。
ぜひさまざまなリップメイクの方法をマスターして、自分の魅力を最大限に引き出しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます!
(マルイ編集部)