ファッション通販マルイウェブチャネル > コラムからさがす > ほうれい線が目立つのはなぜ?原因と改善のためのケアを紹介
編集者:マルイ編集部
最終更新日:2024/11/16
いつの間にかできてしまったほうれい線に、悩む方は少なくないでしょう。実年齢よりも老けて見える要因の一つで、メイクで目立たなくするにも限界があります。仕方がないとあきらめる方も多いですが、原因を知り適切なケアを行うことで、目立たなくすることが可能です。
本記事では、ほうれい線ができる原因と対策、目立たなくする方法を詳しく解説します。ほうれい線に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ほうれい線とは、鼻の両脇から口角の外側に向かって現れる線で、鼻唇溝(びしんこう)とも呼ばれます。年齢を重ねると、シワと同じように目立ち始める線の一つです。しかしながら昨今は、20代でもほうれい線に悩む方が少なくありません。
何もケアせずに放っておくと、溝はさらに深くなっていきます。そのため、ほうれい線ができる原因を理解し、早めに対策を取ることが重要です。
それぞれの理由について、詳しく解説します。
ほうれい線ができる原因の一つは、加齢による頬のたるみです。実はほうれい線は、子どもから大人まで、誰にでもあります。子どもは肌のハリがあるため、ほうれい線が気になることはほとんどありません。
一方、年齢を重ねると肌のハリがなくなり、ほうれい線が深くなって目立ってしまうのです。
加齢により肌のハリがなくなるのは、肌内部のコラーゲンや、エラスチンといった繊維状タンパク質が変性したり減少したりするのが理由です。頬のたるみには、うつむきがちな姿勢や、寝ている時にいつも同じ方向を下にしているといった体勢も影響しています。このような姿勢や体勢は、重力の影響を受けやすく、頬がたるむ原因となります。
肌の乾燥もほうれい線ができる原因の一つです。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下し、外的ダメージを受けやすくなります。また単純に、乾燥するとどうしてもシワが目立ってしまうものです。
外気による乾燥だけでなく、室内の冷暖房によっても肌は水分を失います。冬だけでなく、冷房を使う夏も、肌の乾燥には十分なケアが必要です。日頃から保湿ケアに力を入れて、肌が乾燥しないような対策を取りましょう。
ほうれい線は、間違ったスキンケアによってもできやすくなります。クレンジングや洗顔の時にゴシゴシと洗ったり、タオルで強く顔を拭いたりすると、肌に負担がかかるため注意が必要です。
また「肌をきれいにしたいから」と洗浄力の強い洗顔料を使うと、必要な皮脂まで奪うことになり、肌の乾燥を招きかねません。メイクとクレンジングはセットで行うため、洗顔で落としやすいように、必要以上の濃いメイクを避けるのもポイントです。
ほうれい線対策のマッサージも、強く皮膚を引っ張りすぎたりやりすぎたりすると、肌に余計に負担がかかってしまい逆効果です。マッサージは正しい方法で行いましょう。
過度の喫煙や飲酒、偏った食生活、睡眠不足など、生活習慣の乱れもほうれい線の原因です。睡眠不足や栄養不足は、肌のターンオーバーを阻害してしまいます。ターンオーバーが滞ると、肌のバリア機能の低下につながります。
また、喫煙や過ぎた飲酒も、ほうれい線を目立たせる原因の一つです。このような習慣は、ほうれい線だけでなく、シミや肌荒れの原因にもなります。良質な睡眠や栄養バランスのとれた食事は、ほうれい線が目立たない美肌を育むうえで欠かせません。
表情筋の衰えも、ほうれい線ができる原因の一つです。顔の表情筋は、皮膚にくっつき土台を形成しています。加齢によって表情筋が衰えると、皮膚全体を支えきれずに垂れ下がります。その結果、頬がたるみ、ほうれい線ができやすくなるのです。
また、普段からマスクを着用する機会が多いと、無表情になりやすく、表情筋が衰える原因になります。ほかにも、柔らかいものばかりの食事では口まわりの筋肉が衰え、ほうれい線ができやすくなります。
ほうれい線対策には、次の4つが有効です。
段からこのような対策を取ることで、ほうれい線ができるのを防げます。まずは、ほうれい線ができないように心がけることが大切です。ここでは、それぞれの対策を解説します。
栄養バランスのとれた食生活を心がけることも、ほうれい線対策として重要です。肌や筋肉は、タンパク質がもとになっています。良質なタンパク質を摂ることで、肌の健康を保てます。
ほかにも、意識して摂りたい栄養素は、コラーゲンやビタミン類、ポリフェノール、カロテンなどです。これらの栄養素は色の濃い野菜に多く含まれています。食事のみで摂取できない場合は、サプリメントで補うことも有用です。
肌をきれいに保つために、糖分の摂りすぎにも注意しましょう。糖分の摂りすぎは糖化を招き、肌の弾力や柔軟性が失われてしまいます。炭水化物やお菓子、甘い飲み物などは摂りすぎないように心がけましょう。
ほうれい線を防ぐには、正しい姿勢も大事です。とくに猫背は、ほうれい線につながる場合があり注意が必要です。猫背になると、首が前に出て顔の皮膚が引っ張られます。これが、ほうれい線ができる要因です。猫背気味の方は、正しい姿勢を心がけましょう。
また、スマートフォンを使用する時に下を向く姿勢も、頬のたるみを引き起こします。長時間同じ姿勢でいると、頬のたるみが定着してしまうため、スマートフォンの使用もほどほどにしておきましょう。
肌のハリを保つには、保湿で肌に潤いを与えることが欠かせません。肌の表面にある角質層には、水分を保つ細胞があり、正常な肌では10〜30%の水分が蓄えられています。肌を乾燥させないためには、この水分を維持することが重要です。
ヒアルロン酸やセラミドなどが高配合されている化粧水や美容液を使い、肌内部の水分を維持しましょう。化粧水後に、ゲルやミルクなどの保護アイテムを利用するのもおすすめです。肌に薄い膜をつくり、潤いを閉じ込めます。
肌質ごとに必要な美容成分は異なるため、ほかの人に効果があるからと、同じ効果が得られるとは限りません。自分の肌質をチェックし、肌質に合ったものを選ぶことも重要です。
効果を感じられない時は、間違ったタイプのものを選んでいる可能性があります。肌に合わないものを使い続けると、肌にとってよくありません。とはいえ、自分の肌質に合うものがわからないという方も多いことでしょう。機会がある時に、化粧品売場などで肌質をチェックしてもらうのも一つの手です。
ほうれい線が気になる時は、自分の肌質にあったアイテムで、日々のスキンケアを怠らないことが大切です。
「いつの間にかほうれい線ができていた」という方も中にはいるでしょう。できてしまったほうれい線を目立たなくする方法は、いくつかあります。ここでは、次の6つの方法をご紹介します。
できてしまったほうれい線をきれいになくすことは、ほぼ不可能でしょう。しかしながら、日常のケアや対策で、ある程度の改善が見込めます。「ほうれい線が気になる」という方は、こちらの内容を試してみてください。
顔の表情筋を鍛えることは、できてしまったほうれい線に有効です。表情筋が衰えると、頬が下に下がってしまいます。この場合、筋肉を鍛えるトレーニングが効果的といわれています。
顔の表情筋を鍛える方法として、口の中で舌を動かす「舌回しトレーニング」が役に立つでしょう。舌を唇側の歯茎の表面に沿わせて、舌を回すトレーニングです。左回りに20回、右回りに20回を1セットとし、1日3セット行います。
割り箸を使った方法もおすすめです。割り箸や綿棒などを、唇で挟んでくわえます。口の中で、上下の歯は浮いた状態のままです。そして唇だけぎゅっと力を入れて30秒キープします。このトレーニングを、1日に3〜5セット行います。
ほかにも、ほうれい線だけでなく二重あごにも効く方法もありおすすめです。下唇で上唇を巻き込み、鎖骨あたりを手のひらで押さえ上を見上げます。あご下あたりに伸びを感じる状態で、5〜10秒キープします。これを1日3〜5回、繰り返しましょう。
顔の表情筋を鍛えるエクササイズは数多いため、いくつか試してみて、自分に合う方法を見つけてみてください。ただし、顔のエクササイズは、余計なシワをつくる原因にもなり得ます。鏡を見ながら、余計なシワができていないかをチェックしながら行うことが大切です。
ほうれい線対策として、マッサージも一つの方法です。マッサージをすると、筋肉がほぐれ血行が良くなります。マッサージは、隙間時間に簡単にできるため、仕事の合間や入浴中などに取り入れると良いでしょう。
とくに、側頭筋のマッサージが効果的です。側頭筋とは、こめかみから耳の上あたりに広がる筋肉のことです。側頭筋が固いと、顔全体のたるみの原因となります。
まず、こめかみと耳の上あたり親指以外の指をあてて、小さな円を描くように軽く力を入れます。少しずつ移動させて、側頭筋全体をほぐしていくのがコツです。
ほかにも、口まわりの筋肉をほぐすマッサージもあります。中指と薬指を使って、小鼻の横あたりから鎖骨に沿って筋肉をほぐします。この際、力を入れすぎないことが大切です。摩擦が刺激となり、シミやシワなどを招く恐れがあります。力の入りにくい中指や薬指を使ってのマッサージがおすすめです。
化粧落としと同時にマッサージをする方がいますが、おすすめできません。クレンジングにかける時間が長くなり、その分、肌への負担が大きくなるためです。クレンジングとマッサージは別物と考えましょう。
口元の筋肉を鍛えることで、ほうれい線が目立ちにくくなります。一つの方法は、口を囲む筋肉「口輪筋」を鍛える方法です。ほうれい線が伸びていることを意識しながら、口を「ほ」の形にして、舌を奥に引き込みキープします。
次に、口元と頬の筋肉を同時に鍛える方法です。「うー」といいながら、可能な限り唇を前に突き出します。口をすぼめた状態のまま右側に動かし5秒キープ、次に左側も同じように5秒キープします。一連の動きをスピードアップして、左右10回ずつ行ってみてください。「口元の筋肉をしっかり使った」という実感がもてるでしょう。
口輪筋のトレーニングは、口元の若々しさを保つのに効果的です。ただしやりすぎると、皮膚に負担がかかり、唇まわりにシワができる原因になるため注意しましょう。
口元の筋肉や表情筋を鍛える時は、適切な回数をコツコツと続けることが重要です。
ツボ押しも、ほうれい線が目立ちにくくなる方法です。美容に良いといわれるツボはいくつかありますが、その中でも「下関(げかん)」は、顔面の血行を良くし、筋肉を引き上げる効果があります。
耳の付け根から頬骨に沿って指を滑らすと、凹んだ場所にあたります。この部位が下関です。口を開けた時に骨が持ち上がる部位のため、口を開けたり閉めたりすると、外関の位置がわかりやすいでしょう。外関の位置を掴めたら、やさしくゆっくりと外関を押し上げて、マッサージします。
また「地倉(ちそう)」は、口角アップに効果的なツボです。地倉は口のすぐ横にあります。気のめぐりが良くなり口角がアップするだけでなく、顔のむくみにも効果があります。
マッサージもほうれい線対策としておすすめですが、マッサージはついつい力が入りすぎてしまうのが難点です。強すぎるマッサージは、肌のコラーゲンを破壊する要因にもなります。マッサージが上手くできないと感じる方は、ツボ押しを試してみてください。
ほうれい線を目立たなくするには、メイクを工夫する方法もあります。口元を鍛えたりツボを押したりすることも効果的ですが、効果が期待できるようになるまでに時間がかかります。
そこでおすすめなのが、メイクを工夫して目立たなくする方法です。メイクをする際は、目元を明るくし視線を上に集めることで、ほうれい線を目立たなくできます。また、ほうれい線のくぼみ部分のファンデーションがよれないように、余分な量をあらかじめオフし、ファンデーションを密着させることも大切です。
注意すべき点は、ほうれい線をカバーしようと、ベースメイクを重ねてしまわないことです。ほうれい線のくぼみ部分でムラになり、かえって目立ってしまいます。
メイクでほうれい線自体をなくすことはできませんが、ほかのパーツとのバランスでカモフラージュできます。
頭のコリが原因で、ほうれい線が目立つ場合があります。
頭のコリをほぐすためには、頭皮を傷つけないパドルブラシのようなブラシを使うことがおすすめです。シャンプーをする前に、1分間ほどブラッシングを行います。髪の生え際から頭頂部に向かって行うだけと、やり方も簡単です。
ブラッシングを行うと、頭のコリがほぐれるだけでなく、血行が良くなり頭皮が引き上げられます。頭皮と顔の皮膚はつながっているため、頭皮が引き上がることで、顔全体の皮膚も上に引き引っ張られます。
ただし、やりすぎは逆効果です。頭皮を傷つける原因になるため、注意しましょう。また毎日使うブラシも、こまめに手入れし衛生的に保つことも大切です。
ほうれい線は、加齢によって頬がたるんだり、肌が乾燥したりすることで生じます。ほかにも、うつむきがちな姿勢や表情筋の衰えも要因です。ほうれい線が気になるなら、保湿で肌に潤いを与えること が大切です。また、栄養バランスのとれた食事で、必要な栄養素を肌のすみずみにまで届けることも欠かせません。
できてしまったほうれい線を目立たなくするには、顔の表情筋や口元の筋肉を鍛えるのが有効です。マッサージをしたり、ツボを押したりすると良いでしょう。ただしやりすぎると、かえってシミやシワの原因になることもあり、注意が必要です。
ほうれい線は、メイクを工夫して目立たなくできます。目元など、ほかのパーツとのバランスでカモフラージュするのがおすすめの方法です。ほうれい線を目立たなくするためにベースメイクを重ねると、くぼみ部分でムラになり、かえって目立つため気をつけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます!
(マルイ編集部)