ファッション通販マルイウェブチャネル > コラムからさがす > 唇のカサカサや荒れを防止・ケアする方法は?乾燥の原因やNG行動をご紹介
BY マルイ編集部
最終更新日:2024/11/15
唇がカサカサで荒れていると、思うようにメイクを楽しめなかったり、人からの印象が気になってしまったりするものです。
唇の乾燥が進むと、痛み・かゆみなどのより深刻な症状が現れることもあります。つらい唇トラブルが起こる前に、適切なケアで予防することが大切です。とはいえ「正しいケア方法がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、唇のカサカサや荒れが起こる原因や予防・ケアする方法、控えるべきNG行為やリップクリームの正しい使い方などを解説します。カサカサの唇ケアにおすすめのアイテムも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
唇は、外部からの乾燥や刺激に弱いデリケートなパーツです。「すぐに唇がカサカサになってしまう」とお悩みの方も多いことでしょう。
潤いのある唇をキープするためには、日頃からの対策が大切です。ここでは、唇のカサカサや荒れを予防・ケアする方法を3つ紹介します。
唇をカサカサや荒れから守るために、リップクリームで保湿しましょう。
肌は、脂質と水でつくられた「皮脂膜」で表面を覆うことによって水分を蓄えています。しかし唇には、肌のバリア機能ともいえる皮脂膜がありません。そのため、カサカサしたり、荒れたりしやすいのです。
リップクリームを塗ることで、リップクリームに含まれている油分が皮脂膜の代わりとなり、唇をダメージや乾燥から守ってくれます。
口紅などでリップメイクを楽しむときは、下地として先にリップクリームを塗ってなじませ、乾燥を防ぎましょう。リップクリームが唇の縦ジワを埋めてくれるので、口紅ノリもよくなります。
リップクリームとラップを使った「ラップパック」のケアもおすすめです。ラップパックの手順は、以下のとおりです。
水分補給を行い、体の内側から唇に潤いを与えることも大切です。体の水分が不足していると、唇の粘膜まで水分が行き渡らず、乾燥が進んでしまうことがあるためです。
こまめに水分を補給し、肌の深部にある真皮層への保水力を高めましょう。外部刺激から肌を守るバリア機能が整えば、唇のケアにつながります。
体重や体格などによる個人差があるものの、人間が1日に必要とする水分量は2.4リットル程度です。食事や、体内で栄養素が燃焼される時につくられる「代謝水」などもあることから、飲料水から摂取すべき水分量は1リットル程度が目安となります。
ただし、運動などで汗をかくと、体外へ排出される水分が増えます。活動量にあわせて、1.5〜2リットル程度の水を飲むことを意識すると良いでしょう。体を冷やさないよう、常温の水か白湯による水分補給がおすすめです。
また、乾燥しがちな冬場は汗をかく機会が少ないため、体内水分量が減っていることに気づきにくいといわれています。季節に関係なく、こまめな水分補給を意識し、唇の水分量もしっかりキープしましょう。
空気の乾燥による唇のカサカサ・荒れを防ぐためには「加湿」を意識することも大切です。
特に冷房や暖房を使う時期は、室内が乾燥しがちです。室内の乾燥は、お肌だけではなく、唇からも潤いを奪ってしまいます。
加湿器や濡れた洗濯物の部屋干しなどを利用して、乾燥を防ぎましょう。唇をはじめ、お肌や頭皮、喉などの乾燥も一緒に防いでくれるので、全身の乾燥予防に役立ちます。
唇のカサカサ・荒れを引き起こしてしまう原因は、さまざまです。主に、以下の原因が考えられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
唇のカサカサや荒れにつながる原因の1つめは、マスクです。
「マスクをつけていると唇が潤う気がするのに、なぜ?」と不思議に思う方もいるかもしれません。確かに、マスクをつけている時の唇はしっとりしているように感じるでしょう。しかし、この「しっとり感」は蒸れによるもので、唇自体が潤っているわけではありません。
マスクの着用時は、呼気によってマスクの内側が蒸れます。その状態でマスクを外すと、マスクの内側の水分が蒸発するため、結果的に唇が乾燥してしまうのです。
唇とマスクがこすれることによって生じる摩擦も、唇の荒れの原因となります。マスクをつけたまま会話したり、マスクの着脱をくり返したりすると、摩擦による唇荒れが起きやすくなるでしょう。
マスクによる唇のカサカサや荒れが気になる方は、リップクリームを塗って予防しましょう。
口紅やグロスなどのメイクが、唇のトラブルの原因になることもあります。
リップティントのような落ちにくいアイテムを使う時は、特に注意が必要です。アレルギー反応を起こしやすい染料が使われている可能性があり、唇がカサカサしやすくなります。皮むけやかゆみなどのトラブルが現れた時は、使用を控えましょう。
リップメイクを控えたくても、仕事などで口紅などを使わなければならない方もいることでしょう。口紅やグロスを使う時は、保湿成分があるリップクリームや美容液などを先に下地として塗っておくことがおすすめです。
メイク落としにも注意が必要です。口紅やグロスがきちんと落とし切れていない場合、唇の荒れにつながります。ただし「しっかりメイクを落とそう」と意識してこすり過ぎてしまうと、唇への刺激になってしまうので注意しましょう。
ストレスなどによる自律神経の乱れも、間接的に肌トラブルを起こす原因です。
交感神経と副交感神経に分けられる自律神経には、体のさまざまなバランスを保つ役割があります。しかし、ストレスなどにより自律神経のバランスが崩れてしまうと、血行が悪くなって酸素がきちんと行きわたりません。その結果、唇が乾燥してしまうのです。血流不足による体温低下はバリア機能も低下させ、肌トラブルを招きます。
また自律神経の乱れは、胃腸の働きにも影響を与えます。栄養吸収が妨げられると栄養不足になり、肌代謝(ターンオーバー)が乱れ、肌トラブルにつながってしまうため注意が必要です。
食事の内容が、唇のトラブルを招くこともあります。
特に注意しておきたいのが、刺激物です。七味・カラシ・ワサビなど辛味のある香辛料をふんだんに取り入れている料理は、唇への刺激が強いため注意が必要です。唇のカサカサ・荒れに悩んでいる時は、スパイスの効いた食事はできる限り控えたほうが良いでしょう。
また、食後の唇に食べカスが長く残ったままの状態では、唇へのダメージとなり、カサカサや荒れの原因になることがあります。
とはいえ、乾いたティッシュやナプキンで力強くぬぐうと、唇に大きな摩擦ダメージを与えてしまいます。唇に残った食べカスを取り除きたい時は、ウェットティッシュなどで優しくぬぐうようにしましょう。
加齢が原因で、唇のカサカサ・荒れが起こることもあります。年齢を重ねた唇は、唇の奥にある真皮の機能が低下し、さまざまな悩みにつながるためです。
唇の乾燥だけでなく、次のようなトラブルが起こることもあります。
このような唇トラブルは、見た目年齢にも影響してしまいます。適切な唇ケアを習慣化して、健やかな唇をキープしましょう。
何気ない日々の習慣が、唇のカサカサ・荒れを引き起こすこともあります。
気づかないうちにNG行為を行ってしまっていないか、チェックしてみましょう。
触ったり噛んだりして唇に刺激を与えることは、NG行為の1つです。
唇がカサカサ・荒れた状態では、つい気になって手で確かめたくなるかもしれません。しかし、唇を触ると強い刺激になり、さらなる乾燥を招いてしまいます。
唇の乾燥によって皮がはがれてしまった時も、触ったりむいたりする行為は禁物です。出血や炎症の原因になるため、皮が自然にはがれるのを待ちましょう。
角質層の薄い唇は刺激に弱いことから、唇を噛む行為も乾燥や荒れにつながります。何度も噛むと荒れが悪化し乾燥しやすくなるため、唇を噛む癖がある方は注意が必要です。
唇をなめる行為も、NG行為です。
唇をなめて濡らすと、一時的に潤ったように感じるかもしれません。しかし、水分が蒸発することによって、より乾燥しやすくなってしまいます。唾液の影響で、唇や口まわりの皮膚が荒れてしまうおそれもあります。
また、唇はほかの部位に比べて皮膚が薄いことから、唇をなめるという行為自体が刺激となり、肌が荒れる原因になりかねません。
「唇を潤すためになめてしまう」という方は、意識して控えるようにしましょう。
唇の乾燥・カサカサがひどくなると、次のような症状が現れることがあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
唇の乾燥が進むと現れやすいのが「ひび割れ」の症状です。大きく口を開けて笑ったり、食事をとったりした時に、ひび(亀裂)が広がります。
寝起きに唇がカサカサになって、ひび割れてしまっていることもあるでしょう。ヒリヒリとした痛みを感じることが特徴で、出血をともなうケースもあります。
乾燥している状態の唇を「なめる」「触る」という行為も、ひび割れの原因になります。唇のカサカサが気になってもなめたり触ったりせず、リップクリームを塗ってケアしましょう。
唇の乾燥が、口唇炎を引き起こすこともあります。口唇炎とは、唇の一部または全体に現れる炎症などの症状のことです。主に、以下のような症状をともないます。
亀裂部分から出血したり、乾燥によるヒリヒリやかゆみを感じたりするケースもあります。
口唇炎が起こる主な原因は、次のとおりです。
OTC医薬品による治療と、ワセリンやリップクリームなどの保湿剤によるケアで、唇を乾燥から守ることが大切です。「痛みが強い」「症状が長く続いている」という場合は、医療機関を受診しましょう。
口角炎も、唇の乾燥によって現れる症状の1つです。口角(唇の左右の両端)の部分に以下のような症状が見られることを、口角炎と呼びます。
「話す」「笑う」「食べる」など、口を開けたタイミングで口角が切れやすいので、注意が必要です。
口角炎が起こる主な原因は、口唇炎と同じく以下が挙げられます。
口角炎のケアは、口唇炎と同様、OTC医薬品による治療やワセリン・リップクリームなどの保湿剤の使用によって、唇を乾燥から守ることを意識しましょう。強い痛みや症状の長期化が見られる場合は、医療機関を受診してください。
まれに、唇の乾燥から「ただれ」が起こることがあります。
唇に水疱(水ぶくれ)ができたり、かさぶたになったりする症状が現れるケースもあります。口唇ヘルペスの可能性もあるため、唇のただれが気になる時は、皮膚科など専門の医療機関を受診しましょう。
リップクリームを使って唇をケアする際、誤った使い方をすると、せっかくのケアがさらなる乾燥を招いてしまうことがあります。
ここでは、リップクリームを使う時のポイントや注意点について解説します。
リップクリームを塗る際は「頻度」と「タイミング」に気をつけましょう。
「気がついた時に何度も塗るのが良いのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし、リップクリームを頻繁に塗ると、摩擦による刺激が生じてしまいます。唇のバリア機能を低下させ、唇が荒れる原因になってしまうため注意が必要です。
リップクリームを塗る頻度は「1日3〜5回程度」が理想的といわれています。1日に何度も塗っている、という方は、塗り過ぎないよう回数を見直してみましょう。
リップクリームを塗るタイミングは「メイク前」と「寝る前」がおすすめです。
リップメイクの前に保湿用のリップをなじませておくことで、日中の唇の乾燥防止に役立ちます。
唇は就寝中にも乾燥してしまうので、寝る前にリップクリームを塗って保湿しておくこともポイントです。寝る前のケアに使うリップクリームは、色付きやUV効果などのあるものは控え、なるべく刺激の少ないアイテムを選ぶと良いでしょう。
リップクリームの塗り方にも、注意が必要です。リップクリームは、唇の縦ジワにあわせて塗りましょう。
スティックタイプのリップクリームは、つい横に伸ばして塗りたくなるものです。実は、縦ジワに逆らって塗ることによって摩擦が生まれ、刺激になってしまいます。
縦ジワにあわせて塗ると、リップクリームのなじみが良くなるだけでなく、唇のシワの奥にまで成分が入り込むことによる保湿効果アップも期待できます。
古いリップクリームは、使わないようにしましょう。
リップクリームの使用期限は、未開封であれば3年程度が一般的です。一度使用したリップクリームには、唇に潜む細菌が移っています。そのため、長い間使っていないリップクリームを塗ると、リップクリームに付着した雑菌が口の中に入り込んでしまうおそれがあります。
「昨年のリップクリームが残っていてもったいないから、今年も使おう」など、古いリップクリームを再び使うことは避けたほうが良いでしょう。使い始めて半年以上経ったリップクリームは、買い替えを検討してみてください。
「具体的に、どんなアイテムで唇をケアすれば良いの?」と悩んでしまう方も多いことでしょう。
ここでは、唇ケアにおすすめのアイテムを紹介します。カサカサ唇にお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
マスクやメイク、自律神経の乱れなど、さまざまな原因によって唇がカサカサになったり、荒れてしまったりすることがあります。
唇のトラブル防止予防には、リップクリームを使ったケアがおすすめです。1日3〜5回程度、唇の縦ジワにあわせて塗りましょう。唇ケアにおすすめのさまざまなリップクリームが販売されているので、お気に入りのアイテムを見つけてください。
適切なケアで唇のカサカサや荒れを予防し、健やかな唇を目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます!
(マルイ編集部)