ファッション通販マルイウェブチャネル > コラムからさがす > 乾燥肌の症状は?原因や改善方法を確認し適切なケアをしよう
BY マルイ編集部
最終更新日:2024/11/09
エアコンの使用や空気の乾燥、加齢等による肌の乾燥に悩む方も多いでしょう。肌の乾燥は、適切な対処で改善できるケースがあります。
この記事では、肌乾燥を招く5つの要因と改善方法、肌乾燥におすすめのスキンケア成分を解説します。乾燥が原因の肌トラブルに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
「肌がカサカサする」「洗顔後に顔がつっぱる」「肌が粉をふく」「メイクのりが悪い」といった悩みを感じているのであれば、乾燥肌が原因かもしれません。
ここでは、肌が乾燥する仕組みとセルフチェックを解説します。肌トラブルを解決するために、まずは自身の肌状態を確認しましょう。
肌は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層で構成されています。乾燥肌の原因は、表皮の一番外側にある角質層におけるバリア機能の低下です。
健康な表皮では、セラミドなどの細胞間脂質が角質細胞をつなぎ合わせることで、肌内部の水分の蒸発を防いでいます。外部からの刺激を軽減するバリア機能が十分に働いているため、大きなトラブルが発生することはありません。
バリア機能が何らかの理由により機能していない場合、肌内部の水分量が減少したり、外部からの刺激に弱くなったりするため、肌の乾燥をはじめとする、さまざまな肌トラブルが発生します。「乾燥肌かもしれない」と感じたら、表皮の状態を改善することが重要なポイントとなるでしょう。
乾燥肌には、以下のような症状が現れます。
肌の状態は、季節によっても変わります。そのため、乾燥肌が一年中継続するとは限りません。自身の肌を日ごろからよくチェックし、状態に合ったケアをすることが肝心です。
乾燥肌を防ぐには、原因を知っておく必要があるでしょう。ここでは、乾燥肌を招く5つの原因を解説します。
エアコンの使用は、乾燥肌の大きな原因の一つです。エアコンを使用すると、室内の温度変化にともない湿度が変わり、空気が乾燥します。そのためエアコンが効いた部屋に長くいると、肌が乾燥するのです。
また空調が効いた部屋にいると、汗をかきづらくなります。汗や皮脂の分泌の低下も乾燥肌を引き起こす原因であり、肌トラブルの発生にもつながります。
紫外線によるダメージも、肌の乾燥を招く原因です。紫外線は、肌の表皮に大きなダメージを与えます。肌の水分量が奪われやすくなるだけでなく、肌細胞が傷つくことでバリア機能の低下を引き起こすでしょう。
紫外線は肌の内部まで浸透し、若い細胞も傷つけるため、肌のキメが粗くなる要因にもなります。シミやしわなど、さまざまなトラブルにつながる可能性もあるため、日光を浴びる際には十分な注意が必要です。
生活習慣が乱れると、乾燥肌を引き起こす可能性があります。たとえば食事のバランスが悪いと、肌に必要な栄養分を十分に補うことが難しくなるでしょう。睡眠不足が続いたり、睡眠時間が不規則になったりすると、成長ホルモンの分泌が低下し、細胞の修復が正しく行われなくなります。
このように生活習慣の乱れは、肌のターンオーバーを妨げる原因です。ターンオーバーが滞った皮膚はバリア機能が低下するため、肌の乾燥を招くことは覚えておきましょう。
間違ったスキンケアも、乾燥肌を招く一因です。特に洗いすぎや擦りすぎ、洗浄力が高すぎる洗顔料の利用は、肌に必要な皮脂まで除去してしまい、バリア機能の低下を引き起こすかもしれません。
お湯での洗顔も、乾燥肌の原因です。一般的に、肌の皮脂は30度くらいで溶け出すといわれます。水温が高すぎると、皮脂を落としすぎてしまい、乾燥肌になる可能性が高いです。
加齢による肌機能の低下も、乾燥肌の要因です。年齢を重ねると、肌の表皮に水分を保つ角質細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)、表皮から分泌される皮脂の量が減少します。これにより、肌内部の水分量を適正に保つことが難しくなるのです。
そのほか、ホルモンバランスの変化により皮膚の水分保持機能が低下し、乾燥肌を招くケースもあります。
乾燥肌が気になる方は、肌の状態を改善するための対策が必要です。
乾燥肌を防ぐには、紫外線対策を徹底することが重要です。おもな紫外線対策には、以下が挙げられます。
紫外線による肌のダメージを防ぐには、できるだけ日光にあたらないことが重要です。外出は日が高くなる日中を避け、午前中の早い時間や夕方にしましょう。日中に外出しなければならない時は、長袖や長ズボンにより日光が体にあたることを防ぎます。顔や頭への日差しをさえぎるには、帽子や日傘を使用してください。
羽織や帽子、日傘に加えて日焼け止めをしっかりと塗ることも、紫外線対策には有効です。日焼け止めには、SPF値とPA値があります。それぞれの概要を以下で確認しましょう。
アウトドアやマリンスポーツ、屋外イベントなどに出かける時は、SPF50+かつPA++++といった日焼け防止効果が高い日焼け止めを選びましょう。日常生活やちょっとした外出の日焼けを防ぐには、SPF30かつPA+++程度の日焼け止めでも十分です。
洗顔や入浴方法の見直しにより、乾燥肌が改善するケースもあります。乾燥を防ぐ洗顔のポイントは、以下の通りです。
洗浄力が高いクレンジングや洗顔料は肌への負担が大きく、必要な皮脂まで洗い流してしまうかもしれません。乾燥が気になるのであれば、刺激の少ないものを選びましょう。肌の乾燥がひどい時は、洗顔料のみで洗い落とせる日焼け止めや化粧品の使用も選択肢です。
洗顔料の洗い流しは、手に溜めたぬるま湯に顔を浸すようにして行います。シャワーでの直接の洗い流しは、肌への刺激が強すぎるため避けてください。
食生活や睡眠を整えることも、肌の調子を整えることにつながります。
健康な身体を維持するために必要な栄養は「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」です。それぞれの栄養素が多く含まれる食品を、以下で確認しましょう。
栄養素の種類 | 効果 | 含まれる食品例 |
---|---|---|
タンパク質 | コラーゲンが含まれており、肌にハリとツヤを与える | 肉類、魚類、乳製品、大豆製品、卵 |
ビタミンA | 肌のターンオーバーを促す、皮膚や粘膜の潤いを保つ | レバー、卵、鰻、緑黄色野菜 |
ビタミンB群(ビタミンB2・ビタミンB6) | 細胞の再生とホルモンバランスを整える効果が期待できる | 納豆、乳製品、肉類・魚類、大豆製品 |
ビタミンC | 体内の活性酵素を除去やコラーゲンの生成 | 果物、野菜 |
ビタミンE | 血行促進と新陳代謝の活発化 | 植物油、魚類、ナッツ |
栄養素には、それぞれ乾燥肌を改善する役割があります。一つの食品を集中的にとるのではなく、いろいろなものをバランスよく食べることが重要です。
睡眠中は、肌のターンオーバーが促進されます。睡眠不足を感じているのであれば、睡眠時間を確保しましょう。
乾燥が気になるのであれば、室内を適度に加湿しましょう。エアコンの使用は、乾燥肌の要因です。しかし、エアコンをまったく使わない生活は、現実的ではありません。乾燥肌を防ぐには、エアコンを使用したうえで、加湿器などにより適度に加湿することがポイントです。
一般的に適正な湿度は、40〜60%といわれます。エアコンを使用する際は、加湿器を手元に置き小まめに調整してください。
乾燥肌を改善するには、正しいスキンケアも重要です。スキンケアは洗顔が終わったら速やかに行いましょう。おすすめの手順は、以下の通りです。
導入美容液は、化粧水の浸透を助けてくれるアイテムです。「化粧水が肌になじまない」と感じている方は、導入美容液の使用を検討しましょう。
乳液までのお手入れが終わったら、最後にクリームを塗布します。クリームは油分が多く、肌に蓋をして水分の蒸発を防ぐ効果があります。乾燥肌が気になる方は、しっかりとクリームまで塗ってください。
最後に、乾燥肌に有効とされるスキンケア成分を紹介します。化粧品やケア用品を選ぶ際の参考にしてください。
ヒアルロン酸は、水分を蓄える成分です。もともと人の体内にも存在し、皮膚や関節、眼等の潤いを保つ役割を持っています。30代以降は徐々に減少していくため、スキンケアによる補充が必要です。
ヒアルロン酸を補うには、成分を含んだ化粧水や美容液の利用が効果的でしょう。ヒアルロン酸が肌に与えられることで乾燥肌が改善し、シミやしわ、たるみの予防につながります。
コラーゲンは、肌にハリや弾力を与えるだけでなく、水分の蒸発を防いで保水する効果が期待できる成分です。もともと体内にある成分で、表皮の下にある真皮の約70%はコラーゲンで形成されているといわれます。
コラーゲンは、加齢とともに減少します。肌を乾燥から守るためには、スキンケアで外からコラーゲンを補ってあげましょう。年齢に応じたケアでも、コラーゲンを補うのがおすすめです。
セラミドは、肌のバリア機能を保つ成分です。もともと人間の肌には、バリア機能を保つために「細胞間脂質」「NMF(天然保湿因子)」「皮脂」の3因子が備わっています。
セラミドは、細胞間脂質の一つです。肌に水分を閉じ込める効果があるため、乾燥肌を防ぐにはぜひセラミドが配合された美容液の活用を検討しましょう。
セラミドが不足すると肌内部に水分を保てなくなり、乾燥肌が進行します。肌のバリア機能が落ち、敏感肌になるケースもあるでしょう。洋服のちょっとした擦れやほこり、花粉等による肌荒れが気になる時には、セラミドにより改善できるかもしれません。
アミノ酸は、角層の中に水分を蓄えてキープする成分です。肌のバリア機能を保つ「NMF(天然保湿因子)」のうち、約60%をアミノ酸が占めるといわれます。
肌の健康状態が良い場合、アミノ酸は体内で自然に生成されます。一方で肌状態が悪い時には、アミノ酸の量が3分の1程度に減ってしまうことを覚えておきましょう。
アミノ酸が減少する要因は、さまざまです。紫外線や空気中の汚れ、外的刺激などに肌が晒されると、NMFは角質細胞内に留まれず、角質層内のアミノ酸の量が減少します。「肌がカサカサする」「最近ツヤがなくなった」と感じる時には、アミノ酸配合のスキンケアを試してみましょう。
スクワランは、皮脂膜を作るのに必要な成分です。肌のバリア機能の一つである「皮脂」に、もともと存在します。皮脂の分泌量は年齢とともに減少するため、加齢による乾燥が気になり始めた方は、スキンケアによるスクワランの補充を検討しましょう。
スクワランには、合成スクワランや植物性スクワラン、動物性スクワランなど、いくつかの種類があります。また、商品によって純度が異なります。スクワランを含むスキンケア用品を使用する際は、自身の皮膚症状に合ったものを選ぶことが肝心です。
エラスチンは、コラーゲン同士をつなぎ合わせることで肌のハリや弾力を保つ成分です。エラスチンは25歳を過ぎると減り始め、40代以降は急速に減少します。エラスチンは肌の表面に水分を保持する働きがあるため、減少すると乾燥肌が進む可能性があることは押さえておきましょう。
またエラスチンが減少すると、肌のたるみやしわが発生する可能性もあります。加齢による乾燥が気になる方や、年齢に合わせたケアを行いたい方はぜひエラスチンが配合された美容液の使用を検討しましょう。
乾燥肌は、表皮の一番外側にある角質層におけるバリア機能の低下が原因で発生します。「肌がカサカサする」「洗顔後につっぱる」「白い粉がふく」などの症状がある場合には、乾燥肌の対策と予防を行いましょう。
乾燥肌を改善させるには、紫外線対策や洗顔方法の見直し、生活習慣の立て直し、正しいスキンケア等が効果的です。肌の乾燥がひどい場合は、美容成分が含まれたスキンケア商品の利用も検討しましょう。
美容成分にはコラーゲンやアミノ酸のほか、セラミドやスクワランなどさまざまな種類があります。自身の肌の状態に合ったものを選び、潤い肌を目指してください。
最後までお読みいただきありがとうございます!
(マルイ編集部)