知っておくと得をする!イブニングドレスの特徴とマナーを徹底解説!

イブニングドレスとは?特徴・マナー・他のドレスとの違いを徹底解説!

日本では、イブニングドレスを着る機会は少ないかもしれません。それでも、イブニングドレスの特徴や着こなしのマナーを知っておくと、いざというときに役立つでしょう。ここでは、初めてイブニングドレスを着るという人にもわかりやすく、イブニングドレスがふさわしいシーンやドレスの選び方について解説します。マナーや、合わせたいアイテムなどについても説明するので、ドレス選びに役立ててください。

イブニングドレスがふさわしいシーン

イブニングドレスがふさわしいシーンとは、どのような状況でしょうか。ドレスコードと時間帯について説明します。

イブニングドレス

ドレスコードが正礼装

ドレスコードは、格式が高い順に「正礼装」、「準礼装」、「略礼装」と3つに分けられます。イブニングドレスは正礼装に分類され、洋装のなかではもっとも格式が高い女性の服装になります。しかし、日本ではイブニングドレスはあまり馴染みがないものかもしれません。格式の高いパーティーや公式行事はあれど、そういったときには着物を選ぶ人が多いためです。

イブニングドレスは、もともとは欧米の社交界で着用されてきました。現代も、アカデミー賞やグラミー賞に招待された女優やアーティストなどが、イブニングドレスを華やかに着こなす姿を見ることができるでしょう。なお、日本でもイブニングドレスを着るチャンスはあります。海外の人も多く出席する、高級ホテルやクルーズ船で開催されるパーティーなどがあれば、イブニングドレスを検討してみてはいかがでしょうか。

夜の招待

正礼装といっても、時間帯によって選ぶべきドレスの種類は違うので、気をつけてください。イブニングドレスは夜会服ともよばれ、男性のテールコートとペアで着られることが多く、晩餐会や舞踏会、ソワレなど夜のイベントにふさわしいドレスです。ドレスを着る時間帯としては、18時以降がよいでしょう。

一方、昼間であれば、肌の露出が少なくデザインも抑えめな、アフタヌーンドレスを選ぶのがマナーとして正解です。アフタヌーンドレスは、男性のモーニングコートとペアで着られることが多いドレスです。

一方、夕方から夜のパーティーでは、露出が多めできらびやかなドレスが好まれます。17~18時頃にはカクテルドレスを、そして、それ以降の時間帯に着るのがイブニングドレスです。ドレスコードが正礼装の際は、時間帯を確認してからドレスの準備を始めましょう。

都内の夜景

イブニングドレスの特徴

イブニングドレスの特徴は、華やかさです。昼間に着るアフタヌーンドレスとは、大きく印象が異なります。まず、肌の見せ具合に注目してみましょう。アフタヌーンドレスを着用するときは、露出を抑えてエレガントな雰囲気に仕上げます。したがって、首元や背中を見せず、袖も長めのドレスが一般的といえるでしょう。一方、イブニングドレスでは、大胆に肌を見せる方が好まれます。ベアトップやホルターネックなどで肩を露出させているもの、胸元や背中まで大きく開いたゴージャスなものが多いです。

裾の長さもイブニングドレスの特徴といえます。裾を引きずるほどの長い丈もあれば、ヒールを履いた状態で床にふれるくらいの長さのもの、足の甲やくるぶしくらいの長さのものまで、さまざまです。あらゆるドレスのなかから、お気に入りのドレスを見つけるのは楽しいことでしょう。夜のパーティーを華やかに彩るために、素敵なイブニングドレスを選んでください。

カクテルドレスとの違い

カクテルドレスはイブニングドレスを簡略化したもので、ドレスコードでは準礼装にあたります。カクテルドレスとイブニングドレスは、着る時間帯以外に、デザインも少々異なっています。最もわかりやすい違いは、裾の長さでしょう。イブニングドレスがフルレングスだったのに比べ、カクテルドレスはノーマルからミディ丈が一般的です。一方、肩を出すデザインや、きらびやかな雰囲気が好まれるのは、イブニングドレスに通ずる部分もあるでしょう。

イブニングドレスの選び方

イブニングドレスの選び方について説明します。デザインと素材に注目してドレスを選びましょう。

色や柄

イブニングドレスには、さまざまな色があります。青や紫、赤のような濃い色味から、パステルカラーや白などの淡い色味までバリエーション豊かです。人気なのは、濃い色味のドレスでしょう。爽やかさや明るさをイメージさせる淡い色味よりも、シックな濃い色味のドレスのほうが、夜の雰囲気に合います。

デザインは、シンプルなものが好まれます。キャラクターやロゴなどはもちろんのこと、子どもっぽく見られる個性の強い柄物も避けたほうがよいでしょう。無地のドレスをベースに、アクセサリーやヘアスタイルなどで華やかにコーディネートするのがおすすめです。

素材

イブニングドレスの素材には、シルクやタフタのように高級感がただようものを選びましょう。光沢があるラメやサテン、優雅なレースやベルベットなど、装飾性にすぐれた素材もおすすめです。なお、素材を選ぶ際は、ドレスの色も考慮しましょう。たとえば、黒や濃紺など落ち着いた色を選ぶ際は、素材で華やかさを感じさせたいものです。照明で輝くラメ入りのサテン生地を選ぶなど、パーティーに映えるかどうかを意識して素材を選びましょう。

ドレス素材

イブニングドレスのマナー

イブニングドレスをスマートに着こなすには、いくつかのマナーを押さえる必要があります。マナーのポイントを順番にチェックしましょう。

ヘアメイク

ヘアメイクは、豪華なイブニングドレスに負けないように作りこみましょう。まずはヘアスタイルです。ロングヘアの人には、ゴージャスなアップスタイルや、華やかなハーフアップなどがおすすめです。ショートやボブなどアップにできない長さの場合でも、前髪をあげて大人っぽさを演出するポンパドールや、エレガントな編み込みなどのように、できるヘアアレンジはたくさんあるでしょう。また、目立つ髪飾りを取り入れても華やかに仕上げられます。

メイクアップにも力を入れたいものです。オフィス用のナチュラルメイクでは、ドレスに負けてちぐはぐな印象になるでしょう。アイラインやリップラインを濃く太めに描くと、メリハリが出ます。また、ラメやパール入りのハイライトパウダー、アイシャドウなどを取り入れると、照明で肌の明るさが際立つでしょう。ドレスに釣り合う、華やかなヘアメイクを目指してください。

アクセサリー

アクセサリーのマナーは、時間帯によって異なります。昼間は控えめで小ぶりなもの、一方、夜はゴージャスなものが求められます。大きな宝石類やゴールドなど、きらびやかなアクセサリーで着飾りましょう。また、必ずしも本物のアクセサリーを用意しなくても大丈夫です。イミテーションでも良いので、華やかなものを用意しましょう。

イブニングドレスは肌を大胆に見せるデザインなので、何もアクセサリーをつけないと寂しい印象になってしまいます。特に、胸元が大きく空いているので、ネックレスは欠かせません。おすすめなのは、イヤリング(またはピアス)とネックレスをセットにすることです。セットにすることでコーディネートにまとまりが出て、フォーマル感が高まるでしょう。

アクセサリー

羽織り物

イブニングドレスでは、肌を大胆にかつ上品に見せるのが基本なので、羽織り物がなくてもかまいません。しかし、屋外のパーティーなど、場合によっては羽織り物があったほうが落ち着けるでしょう。薄手のストールやケープを羽織ると、防寒対策になります。また、年齢や好みなどさまざまな理由により、肌を出すことを避けたい人もいるかもしれません。そのような場合は、羽織り物をまとうのも良いですし、袖があるドレスや、襟が詰まっているドレスを選んでも良いとされています。

実際に、ロイヤルファミリーが、公的な行事で袖がついたイブニングドレスを着用したケースもあります。イブニングドレスのデザインは、時とともにバリエーションが増えてきています。肌を出すことでゴージャスに見せられるというメリットはありますが、自分の好みに合わせてドレスを選ぶのが良いでしょう。

グローブ

イブニングドレスでは、ロンググローブを着用するのがマナーとして定着しています。ロンググローブとは、結婚式で花嫁がつけるような腕にフィットしたもので、イブニングドレスと合わせるためには、肘が隠れるほどの長さのものが求められます。ロンググローブをつけることで、フォーマル感がぐんとアップするでしょう。素材はドレスと同じように高級感があるものを選び、色は、白またはドレスの色と同じものを選ぶとまとまりよく見えます。なお、結婚式の披露宴に出席するときは、乾杯までにロンググローブを外しておきましょう。

また、袖があるドレスを選んだ場合には、グローブを付ける必要はありません。ノースリーブ、または肩を出すタイプのイブニングドレスの場合にのみ、グローブを着用しましょう。

靴とバッグ

フォーマルな場に似合うのは、コンパクトなバッグです。ドレスやヘアメイクの雰囲気に合わせてバッグを選びましょう。光沢のある素材やビーズが刺繍されたものなど、華やかなものがおすすめです。気を付けたいのは、素材です。いくらおしゃれで華やかといっても、カジュアルな素材はマナー違反です。デニムやビニール、キャンバス生地、ナイロンなどはやめましょう。仮にハイブランドなバッグであっても、正礼装のドレスコードが求められる場には、カジュアルな素材は似つかわしくありません。

足元は、ヒールのあるパンプスが基本です。また、足のつま先が見えるオープントゥやミュールは、フォーマルな場にはふさわしくありません。おすすめは、ゴールドやシルバーのように光沢感があり、濃い色のドレスとバランスがよいパンプスです。靴とバッグにも気を配りトータルでゴージャスに仕上げましょう。

イブニングドレスは都度似合うデザインを選ぼう

イブニングドレスは、日本では着用する機会が少ないかもしれません。その分、何回も着られるように無難なものを選ぶよりも、そのときの季節やシーンに応じて最適なものを選びましょう。特に、大胆に肌を見せ、華やかでインパクトがあるドレスが好まれます。もし、ふさわしいドレスを持っていない場合は、レンタルサービスを利用し、特別な日に備えてみてはいかがでしょうか。

この記事の著者

  • DRENiコラム編集部​

レンタルドレス「DRENi」を運営。公式インスタグラムにてドレス​のコーディネートや結婚式にお呼ばれされた時のドレスアップマナーなどを配信中。

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