コンサートに着ていく服は?おすすめの服装とマナーについて解説
コンサート会場にあまり出かけたことがない場合、「敷居が高い」と感じたり「何を着ていけば良いのか分からない」と悩んだりする人もいるのではないでしょうか。
せっかくチケットを取ってコンサートに出かけるのですから、ふさわしい服装やマナーを心得て、存分に楽しみたいものです。そこで、コンサートに出かけるときの服装で押さえておきたいポイントやコンサート会場でのマナーなどを詳しく紹介します。
コンサートの服装にドレスコードはある?
コンサートでドレスコードが指定されていることは、ほとんどありません。国内や海外の著名なオーケストラなどのクラシックコンサートでも、ドレスコードが決められていることはほとんどないので、安心してお出かけして大丈夫です。
コンサートに出かけるときの服装は特に決まりがあるわけではなく基本的に自由なので、気楽な気持ちで演奏を楽しめるでしょう。
ただし、一部の格式の高いコンサートでは、ドレスコードが決められていることがあります。そうしたコンサートの場合は、コンサートの主催者のホームページやチケットに注意書きとして表示されているのが一般的です。
コンサートの種類別!おすすめの服装とは
コンサートと一口に言ってもさまざまな種類があり、ふさわしい服装は異なります。ここからは、コンサートの種類別にふさわしい服装を紹介しましょう。
ガラコンサートではフォーマルに着飾ろう
たとえば、ホールが落成して何周年かを記念するコンサートや、ニューイヤーコンサートのように新年をお祝いする祝賀コンサートなど、クラシックコンサートの中には特別な意味を持つ公演、記念コンサートが催されることがあります。
こうした公演は「ガラコンサート」と呼ばれており、プログラムも記念コンサートにふさわしい演目が選ばれるなど通常のコンサートと比べて格式が高く、お祝いムードにあふれていることが特徴です。
ガラコンサートの場合はドレスコードが指定されていることがありますので、それに従いましょう。特に服装が決められていない場合でも、ガラコンサートに出向くときは華やかなムードに合う服装として、フォーマルドレスなどのおしゃれをして臨みましょう。洋装に限らず着物や振袖などもおすすめです。
国内のクラシックコンサートでは上品なスタイルが場になじむ
国内のクラシックコンサートに出かける場合は、ジーンズやTシャツ、スニーカーなどのカジュアルすぎる服装を着ていくと、周りの雰囲気にそぐわず浮いてしまいます。あまりカジュアルすぎる服装は避けておくほうが無難です。
クラシックコンサートは平日の夜や土日などの場合は午後に開催されることが多いので、仕事帰りに寄るという人も多いでしょう。そのため、オフィスにも着ていけるような、きれいめな印象のワンピースやスーツなど、清潔感と上品さが感じられるきちんとした服装だと場の雰囲気にふさわしく、なじみやすいです。
アクセサリーなども主張が激しすぎない控えめなものを選んでドレスアップするのが、クラシックコンサートには向いています。コンサートに一緒に出かける人がいる場合は、あらかじめどのような服装をしていくのか打ち合わせをしておくと、ちぐはぐな印象になりません。
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海外のクラシックコンサートも考え方は国内と同じ
海外のオーケストラや演奏家のクラシックコンサートに行く場合も、国内の演奏家のコンサートに出かける場合と服装に対する考え方は同様です。
カジュアルすぎる服装は場の雰囲気にそぐわないことが多いので、避けたほうが良いでしょう。基本的にドレスコードが設けられていることは少ないので、上品なワンピースやスーツなど、派手になりすぎない服装を選んでおけば、服装に関して周りから浮くことはありません。
海外の場合もガラコンサートに出かけるときはフォーマルウェアで出かけましょう。イメージとしては、結婚式に招待されたときのような服装が望ましいです。
アクセサリーもウェアに合わせたものを選びます。ドレスコードが定められているコンサートの場合は、華やかな装いを心掛けると良いです。
アイドルやバンドのコンサートは動きやすいものがよい
アイドルやバンドのコンサート、ライブの場合は、服装に決まりはなく自由です。
カジュアルな服装で来る人、会社帰りなどのためスーツ着用で来る人、アイドルになり切ったコスプレをする人もいるなど、皆思い思いの服装でコンサートに来ています。コンサートのイメージに合わせた服装を選んだり、ツアーグッズを身に着けたりするのも気分が盛り上がるでしょう。
カジュアルな装いはもちろん、どのような服を着てきても問題はありません。アイドルやバンドのコンサートでスタンディングが多い場合は、立ったままで飛んだり跳ねたり動き回ることが多いので、動きやすい服装を選ぶこともポイントです。
立っている時間が長くなるので、靴はパンプスより安定感のあるスニーカーのほうが向いています。パンプスの場合は他の人の足を間違えて踏んでしまうと、ケガにつながることがあるので、注意が必要です。
コンサートでの服装に関して知っておきたいポイント
せっかくコンサートに出かけるなら、集中して演奏を楽しみたいものです。ここからは、コンサートの服装に関して知っておきたいポイントを紹介します。
温度調節しやすい服装にする
クラシックコンサートでは、ホールの環境によって楽器の音の響き方が変わってきます。特にデリケートな楽器は温度や湿度の影響を受けやすいことから、夏場はホール内の湿度が上がらないようにする配慮で、冷房の設定温度がやや低めになっていることが多いです。
そのため、コンサート会場に長く座っていると肌寒くなることがあります。夏場でも寒さを感じたときのために、薄手の羽織るものを持っていっておくと安心です。
アイドルグループのコンサートやライブなどでは、会場の熱気が高まったり自分自身が動いたりすることで、暑いと感じることも多くなります。体感温度に合わせて脱ぎ着しやすい服装で出かけるのがおすすめです。
コンサートが行われる季節によっては、待ち時間や帰りの時間が寒く感じられる場合もあるでしょう。逆に夏の野外ライブなどでは、暑さ対策も考えなければなりません。季節やコンサートの行われる時間帯に合わせた服装を選びましょう。
分厚いコートはクロークに預ける
大きなコンサートホールでは、コンサートの間に手荷物などを預かってもらえる「クローク」が備えられていることがよくあります。
クロークでは貴重品以外の手荷物を預けることができるので、冬物の厚手のコートなどは不要な荷物と共にクロークに預かってもらいましょう。
客席までコートを持ち込むとかさばるため、他のお客様の迷惑になることがありますし、分厚いコートは音を吸収してしまうなど、音響にも影響を及ぼすことがあります。
特に音質にこだわるクラシックコンサートでは、クロークが設置されているなら是非利用したいものです。なお、小さなホールではクロークが設置されていない場合があります。
要注意!コンサートでNGな服装や身だしなみとは
コンサート会場で他の人の迷惑になる可能性があるなど、服装で気を付けたいNGポイントを紹介します。
音が出やすい服装やアクセサリー
クラシックコンサートでは、観客は神経を研ぎ澄ませて演奏者が出す音を聴いています。ホール内は音が響きやすいので、雑音が発生すると他の観客の集中力を削いでしまいがちです。
身動きする度にシャカシャカという音が出てしまうジャンパーやパンツ、ジャラジャラと音がするアクセサリーなどはクラシックコンサートにはふさわしくありません。歩くときにコツコツと音がするハイヒールや足音がうるさい履物も厳禁です。
コンビニの袋など、音が出やすいものを演奏の合間に触るのもやめましょう。音が出やすいものはあらかじめクロークに預けるか、持っているカバンの中にしまっておきます。
帽子や盛ったヘアスタイル
帽子をかぶったままだったり頭を盛っていたりすると、後ろに座った人の視界を遮ってしまい、舞台が思うように見られません。
目の前に背の高い人が座ってしまった場合は運が悪かったと思うしかありませんが、帽子や髪形などによってよく見えなかった場合は残念な気持ちになってしまいます。座席指定のコンサートは前が見えないからといって席の変更をすることはできません。
コンサートは音楽を聴くだけでなく、演奏者の表情や演奏している様子、指揮者の動きを見るのも楽しみの一つです。帽子をかぶってきた場合はホール内では脱ぐようにしましょう。髪型も後ろの人に迷惑にならないよう注意する必要があります。
香りの強い香水
コンサート会場の座席はそれほど広くなく、隣の人との距離が近いです。香水をおしゃれのアイテムとして使う人もいるかもしれませんが、自分が良い香りだと思っていてもずっと同じ香りを嗅がされているとキツイと感じる人も少なからずいる可能性があります。
自分と他の人が同じ感覚とは限りません。自由席で席の移動ができる場合を除き、コンサート会場では長時間同じ席に座ることになるので、香水は控える方が無難です。
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服装以外に知っておきたいコンサートでのマナーとは
服装以外にもコンサートに出かける際に知っておきたいマナーがありますので、紹介します。
スマホは音が出ない設定にする
コンサートの音を楽しむ空間にスマホの音が響き渡るほど興ざめなことはありません。せっかくのコンサートの雰囲気が台無しになってしまいます。コンサートが始まるまでに、スマホは着信音が鳴らないように電源を切るか、サイレントモードに設定しましょう。
マナーモードにしているだけでは、着信があった際にバイブ音が響きわたってしまいます。演奏の妨げになったり観客の集中力が削がれたりする原因になりますので注意しましょう。
曲が完全に終わってから拍手をする
オーケストラのコンサートでは、曲を知らないと拍手をするタイミングが分からない人もいるでしょう。曲の切れ目だと思っても、まだ楽曲は続いている場合があります。
指揮者が指揮棒を振り終わり音が鳴り終わった後、一瞬の静寂があり、指揮者が顔を上げるタイミングが曲の終わりです。指揮者が指揮棒を下ろしたときに拍手をしましょう。
聞き慣れない曲で曲の終わりのタイミングが掴めない場合は、周りの反応に合わせて拍手をすると失敗がありません。違うタイミングで拍手をしてしまうと、演奏者の集中力を欠いてしまうため、注意が必要です。
コンサートの服装に迷ったらレンタルサービスも検討しよう!
コンサートに出かけるときに何を着れば良いのか迷った場合の選択肢として、レンタルドレスを利用する方法があります。
マルイが運営するレンタルドレス「DRENi」は、候補になるドレスが2着自宅に届き、好みに合うほうをレンタルできるサービスもあります。ドレスはマルイの店舗でも受け取れます。コンサートの格式や会場の雰囲気に合わせて、毎回違うおしゃれなドレスを選べるのも魅力です。