更新日:2023/10/28

結婚式の招待状に返信するときのマナーは?お祝いメッセージの文例も紹介!

20~30代になると、友人や同僚などから結婚式の招待状を受け取る機会も増えてくることでしょう。結婚式の招待状の返信方法には、一定のマナーや書き方のルールが存在します。たとえ悪気がなくても、マナー違反の返信は相手に不快感を与える可能性があります。本記事では、結婚式の招待状に返信するときのマナーについて解説します。しっかりマナーを押さえて、新郎新婦に喜ばれるメッセージを添えましょう。

【基本ルール】結婚式の招待状に返信するときのマナーとは

まずは、結婚式の招待状に返信するときの基本マナーを紹介します。次の5つのポイントは常識として知っておく必要がありますのでこの機会に覚えておきましょう。

結婚式の招待状

黒インクの筆記用具を使って書く

結婚式の招待状に返信を記入するときには、黒インクの筆記用具を使って書くのがマナーです。 望ましいのは、毛筆や筆ペン、万年筆です。黒インクであれば、ボールペンでもかまいません。特に、太く濃い文字を書くと縁起がよいとされていますので意識するとよいでしょう。黒以外の色は避けるべきです。特にグレーは弔事の際に使う色です。黒に似た色といっても意味は全く異なりますので、絶対に選ばないようにしましょう。また、黒であっても後から消せるシャープペンシルやフリクションボールペンは、結婚式の招待状への記入といったフォーマルな用途にはふさわしくありません。

修正線を入れるときは定規を使う

修正線を入れるときには定規を使うことも覚えておきましょう。結婚式の招待状にあらかじめ記載されている自分への敬称や該当しない項目は二重線で修正を入れますが、必ず定規を使ってまっすぐな線を引きましょう。細かな点ですが、線が手書きか、きちんと定規を使ってあるかは受け取った相手に一目瞭然ですので注意しましょう。書き間違えた場合も二重線で訂正するのがルールです。このときも定規を使ってきれいな線を引くようにしましょう。

忌み言葉や重ね言葉を避ける

慶事では忌み言葉や重ね言葉を避けるのも重要なマナーのひとつです。忌み言葉とは、「終わる」「切れる」「おしまい」「消える」「流れる」など、不幸や別れを連想させる縁起の悪い言葉です。「重ね重ね」「ますます」「いろいろ」「時々」「久々」「くれぐれも」などの重ね言葉も、再婚を連想させるため避けましょう。知らずに使っただけでこちらに意図はなくても、結婚式を控えた相手には想像以上に不快感を与える恐れがありますので十分注意しましょう。

句読点は使わない

慶事では句読点も使いません。句読点は区切りや終わりを連想させることから使用を控えて、改行や空白で代用するのがマナーです。「、」「。」などの句読点は日常的に使用することからついうっかり使ってしまいがちですが、結婚式の招待状には使わないのがルールですので注意しましょう。

期日をしっかり守る

期日をしっかり守ることも重要です。招待状には返信期日が明記されていることが多くあります。あらかじめ確認して、必ず期限内に返信をするようにしましょう。通常、結婚式の招待状は式当日より2~3カ月前に届きますが、これは新郎新婦が余裕をもって結婚式の準備をするためです。新郎新婦は、招待状の返信で出席人数を把握し、料理や引き出物の最終手配や席次の調整などを行います。期日を過ぎると主催者側に迷惑がかかることを覚えておきましょう。

結婚式の招待状の返信ハガキの書き方は?表面と裏面を解説!

結婚式の招待状に関する基本マナーを押さえたところで、ここからは返信ハガキの具体的な書き方を解説します。表面と裏面のそれぞれの書き方をお伝えしますので実際に届いたときにスムーズに対応できるようにしておきましょう。

表面は「行(宛)」を「様」に変える

招待状の表面には、新郎新婦の名前が記載されています。名前の下に「行」や「宛」と書かれているはずですが、これをこのままで返信するのはマナー違反です。必ず「行」や「宛」を二重線で修正し、横や下に「様」と書き直してください。縦書きの招待状なら縦線、横書きなら横線で二重線を引いて修正します。宛名が新郎新婦の連名の場合は、「様」を2つ書くのがマナーです。新婦の友人として招待されている場合でも、新郎の名前にも「様」を書いてください。

裏面は「御」を二重線で消す

裏面は「御」を二重線で消しましょう。「御出席」「御住所」「御芳名」などの「御」を二重線で消します。「出席」の前に「慶んで(喜んで)」、「出席」の後に「させていただきます」とするとより丁寧で祝福の気持ちも伝わります。出席する場合には、「御欠席」の文字はすべて二重線で消しましょう。

結婚式の招待状はいつまでに返信したらいいの?

結婚式の招待状に返信するタイミングは、出席する場合と欠席する場合とで微妙に異なります。ここではよくあるケースごとの返信タイミングについて解説します。それぞれのマナーを押さえて、失礼にならないようにしましょう。

結婚式の招待状

出席する場合は遅くとも1週間以内に返信する

結婚式に出席する場合は、返信ハガキが届いてから2~3日以内を目安に投函しましょう。遅くとも1週間以内に返信するのがマナーです。早めに返信することで、喜んでお祝いしたいという気持ちを新郎新婦に表明できます。新郎新婦側としても、すぐに出席の返事をくれた相手には好印象を持つでしょう。すでに口頭やSNSなどで出席の意思を伝えている場合でも、必ず返信ハガキは出して正式に連絡しましょう。

欠席する場合はやや時間を置いてから返信する

やむを得ず欠席する場合は、反対にすぐに返信しないようにしましょう。すぐに欠席の意思を伝えると、「検討することもなく断った」と思われてしまいかねません。欠席する場合は、1週間程度の時間を置いてから返信しましょう。即答しないことで、「何とか都合をつけようと努力したが、どうしても都合がつかなかった」という誠意が伝わります。

親しい間柄であれば、先にメールや電話などで連絡をして欠席の理由を伝えたうえで、1週間を目安に返信するとより丁寧です。ただし、期限ぎりぎりに返信するのは避けましょう。新郎新婦側で招待人数を合わせるため、次に声を掛けたいと思っている人がいるかもしれません。その点にも配慮しましょう。

予定が決まっていない場合はまずは連絡を入れる

2~3カ月先の予定となると、即答できない場合もあることでしょう。もしかすると海外出張が入る可能性がある、身内に病人がおり先の見通しを立てづらいといったケースなどが該当します。予定が未定ですぐに返信できない場合は、まずは新郎新婦に連絡して状況を説明しましょう。そして、「いつまでに」出欠の回答をできるかを伝えます。

式当日が近づいても出席なのか欠席なのか分からないと、新郎新婦側は困ってしまいますので、返事のデッドラインを確認しておくのもマナーです。そのうえで、予定が決まり次第、すぐに返信ハガキを出しましょう。その際、返信ハガキには、お祝いのメッセージに加えて「お返事が遅くなり大変申し訳ございません」と一言、お詫びの言葉も添えましょう。

出席できると返信したのに行けなくなったときはどうする?

出席できると返信したのに行けなくなったときの対処法も覚えておきましょう。女性の場合は、式までの間に妊娠して行けなくなったなどの事情もあるものです。まずは、できるだけ早く新郎新婦に連絡しましょう。早ければ早いほど、料理や引き出物をキャンセルできる可能性が高まります。予定変更では新郎新婦側に迷惑をかけてしまうことも多いため、できるだけ理由も伝えたほうがよいでしょう。

また、一度「出席」と返信したのであれば、最終的には欠席するとしてもご祝儀を渡すのがマナーです。ご祝儀の相場は、参列した場合の半額が目安です。結婚式直前にキャンセルする場合や、相手が自分の結婚式に出席してくれた場合は、参列した場合と同額を渡します。また、直接お祝いの言葉を伝えられない代わりに式場に祝電を贈るなどのフォローも考えておくことをおすすめします。

返信ハガキのメッセージ欄はどうする?例文をチェックしよう!

改まってお祝いのメッセージを書くとなると、何を書いていいのか悩んでしまうものです。メッセージの内容は新郎新婦との関係性によって変わってきます。最後に、返信ハガキのメッセージ欄の例文をパターン別に紹介します。文字を書くスペースは限られていますので、いずれにしてもあまり長くし過ぎず、50~100文字以内にまとめるのがポイントです。

【基本】誰にでも使えるメッセージ例

まずは、誰にでも使える基本的なメッセージ例を3パターン紹介します。

ご結婚おめでとうございます
お招きいただきまして大変光栄です
当日を楽しみにしております

ご結婚おめでとうございます
慶んで出席させていただきます
おふたりの晴れ姿を心より楽しみにしております

ご結婚おめでとうございます
ご招待いただきありがとうございます
おふたりの晴れの門出に立ち会わせていただくことをとても光栄に思っております

【カジュアル】親友・友人向けのメッセージ例

続いて、親友や友人向けのカジュアルなメッセージ例を同じく3パターン紹介します。結婚式の招待状のメッセージには句読点は使わないのがマナーですが、相手と気心が知れた仲であれば、「!」マークなどで喜びや感動をストレートに伝えてもかまわないでしょう。

○○ちゃん ご結婚おめでとう!
もちろん喜んで出席させていただきます
○○ちゃんのドレス姿を今から楽しみにしています

このたびはご結婚おめでとうございます
今から当日がとっても楽しみです
式まで慌ただしいと思うけれど体調には気を付けてね
○○君と末永くお幸せに!

○○ちゃーん 結婚おめでとう!
おふたりの晴れ姿を見られるのが今からとても楽しみです
○○君と素敵な家庭を築いてね!

【フォーマル】上司・先輩向けのメッセージ例

最後に、上司や先輩向けのフォーマルなメッセージ例も3パターン紹介します。目上の相手へのメッセージでは敬語が必須です。くだけた表現は控え、マナーを守ったメッセージで相手への敬意を示しましょう。

このたびはご結婚おめでとうございます
慶んで出席させていただきます
末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます

ご結婚おめでとうございます
お招きいただき誠に光栄に存じます
おふたりの門出を心よりお慶び申し上げます

ご結婚おめでとうございます
ご招待いただきありがとうございます
○○先輩の晴れ姿を拝見できることを楽しみにしております

マナーを守った返信でお祝いの気持ちを伝えよう!

結婚式の招待状を受け取ったら、マナーを守りつつ返信してお祝いの気持ちを伝えましょう。結婚式に出席するうえでは、当日の身だしなみも重要です。前回と同じ装いは避けたいけれど、着用頻度の少ないパーティードレスを購入するのはためらわれる方にはレンタルドレスがおすすめです。

マルイが運営するゲスト向けのレンタルドレス「DRENi」では、豊富なデザインからドレスを選べます。サイズ選びが不安な方は有楽町ショールームで無料試着でできるほか、ご自宅などにサイズ違いを2着お届けし、ご試着いただいたうえでぴったりな方の1着をレンタルできるサービスもございます。ぜひレンタルドレスを検討してはいかがでしょうか。

ドレスアップした女性

この記事の著者

  • DRENiコラム編集部​

レンタルドレス「DRENi」を運営。公式インスタグラムにてドレス​のコーディネートや結婚式にお呼ばれされた時のドレスアップマナーなどを配信中。

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