更新日:2023/10/28

結婚式をしないなら食事会がおすすめ!お店選びと費用相場を解説!

新型コロナウイルス流行の影響で結婚式ができない、結婚式に招待されたけれど行くべきか迷っている、という声がよく聞かれます。感染に対する不安を持っている人はやはり多いようです。

しかし今では、感染症対策に配慮したさまざまな結婚式の形も提案されているので、必ずしもあきらめる必要はありません。この記事では、結婚式代わりに行う食事会の魅力や、可能なコロナ対策について解説します。

コロナ渦の結婚式の現状

コロナ禍において、結婚式は開催も参加も自粛したほうがよいのではないかという雰囲気になってしまっています。しかし、緊急事態宣言が出されて以降も、決して自粛要請などは出ていません。クラスターが発生しやすいイベントとして名指しされたものではないのです。

ところが、開催すること自体には問題がないにもかかわらず、実際は参列者のことを考えて自粛する新郎新婦が多い傾向にあるというのが実状です。

そこで、2020年5月に「日本ブライダル文化振興協会」はコロナ禍における結婚式のあり方についてガイドラインを発表しました。これ以降、コロナ対策を万全にしたうえで、安心安全に配慮しながら結婚式・披露宴を行おうという動きが少しずつ広がってきています。

広めの会場で参列者の間隔を十分に確保できるようにする、同一時間帯の挙式は一組だけに抑えるというのが具体的な取り組みです。以前とは形が変わっているものの、工夫すれば結婚式や披露宴は行えるという状況になっています。

結婚式披露宴の風景

ガイドライン

2020年5月に「日本ブライダル文化振興協会」が発表した「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」では、結婚式におけるさまざまな注意点が盛り込まれています。

まず、ソーシャルディスタンスの確保については、最低1mの距離をとることとなっています。そのうえで、参列者は写真撮影と食事中以外は常時マスク着用が基本です。

会場スタッフについてはマスク着用を徹底したうえで、適宜フェイスシールドも使用します。会場は換気や消毒の徹底も必要です。入り口付近など複数の場所に手指の消毒設備を設置することも求められています。

続いて、披露宴に関する部分についてです。余興は大声を発するものを控えてもらうという事項があります。大声を出すと飛沫が遠くまで飛散するので、通常のソーシャルディスタンスでは避けられなくなります。

お酒が入ると大声になりやすいため、最初から大声を発する演出は避けてもらったほうが安全だという意味です。料理は大皿でのとりわけスタイルを避け、1人分ずつ盛りつけたものを提供します。

写真撮影の際は、直前までマスクの着用が必要です。密接にならないように、撮影方法も工夫しなければなりません。

ウィズコロナ、アフターコロナで開催する結婚式とは

新型コロナ流行下において、従来の形で結婚式を開催するのは困難です。そのため、感染拡大防止に適応したさまざまな形の結婚式が提案されるようになりました。

ここからは、新型コロナ流行下でも開催しやすい結婚式の方法と、それぞれの形で可能なコロナ対策について解説します。

人数を縮小した結婚式

多くの新郎新婦が3密回避のために取り入れているのは、招待人数を減らすという方法です。家族婚、少数ウェディング、二部制ウェディングなどがこれに当たります。少人数だからこそ味わえるアットホームな雰囲気が魅力です。

個々のゲストとゆっくり過ごす時間を作ることができる点も人気につながっていると言えるでしょう。少人数結婚式の場合、従来の同じ人数の結婚式よりは広い会場を押さえる必要があるものの、食事や引き出物などにかかる費用は変わりません。

元々広い会場で式を挙げるつもりでいた場合は、招待人数を減らすことで費用を低く抑えられます。少人数結婚式の目安相場は、参列者の人数が30名の場合で約150万円です。

従来の結婚式とは異なり、飛沫が飛散しやすい演出はできません。基本的に声を発せずにできる演出が中心になります。

少人数結婚式でも行える人気の演出は、ケーキカット、ムービー上映、テーブルラウンドなどです。ゲストの人数を最小限に抑えることで、準備が手軽になることもメリットだと言ってよいでしょう。

結婚式披露宴の風景

オンライン結婚式

コロナ対策を意識した新しい結婚式のあり方としては、オンライン結婚式というものがあります。 ソーシャルディスタンスを保ちながら、より安全に行えるとして注目を集めている方法です。

ゲストを招待し、インターネット上で新郎新婦のお披露目をするのが主なスタイルです。ゲスト同士が直接接触するのを避けられるため、コロナ対策としては万全と言ってよいでしょう。

オンライン結婚式は内容の自由度が高く、どのような内容にするか、どれほどのクオリティを求めるかによってかかる費用が変動します。たとえば、2人だけで結婚式を行い、その様子をセルフで配信するというやり方も可能です。

しかし、セルフでできることは限られています。失敗はできないものですし、費用がかかってもプロのサポートを受けて行うほうが安心であることは確かです。

プロの演出するプランなども参考にしたうえで、セルフで行うか、プロに任せるかを決めましょう。なお、ご祝儀の有無は自分たちで決められます。

フォトウェディング

フォトウェディングは、従来のような挙式や披露宴はせず、写真に2人の思い出を残す方法です。場所や衣裳、ポーズなどは、ほかの形で行う結婚式よりもかなり自由度が高いと言えます。

基本的に新郎新婦の2人だけで行うため、接触者は最低限に抑えることが可能です。コロナ対策の面からいっても、3密を回避できるより安全な結婚式の形だと言ってよいでしょう。

費用相場は、撮影の条件によって異なります。目安としては、スタジオ撮影で約10万円、ロケーション撮影で約10~25万円です。衣裳や小物などに別途費用が掛かる場合もあります。

新郎新婦は、撮影当日に写真を撮ってもらうだけなので、自分自身で準備しなければならないことはほとんどありません。手間がかからないうえに費用も抑えられるという点がメリットと言ってよいでしょう。

また、衣裳をたくさん選んで着られる点も魅力です。挙式や披露宴では時間的な制約もあり、着られる衣裳の数が限られますが、フォトウェディングではいろいろな種類の衣裳を着て写真に残すことができます。

新郎新婦

結婚式場での結婚式

あえて従来の形で結婚式をするという選択もできます。もちろん、十分なコロナ対策を行うことが前提です。ゲストと会場スタッフのマスク着用、こまめな換気と消毒は徹底して行う必要があります。

テーブルの人数調整も必須です。ゲストとゲストの間隔は最低でも1m開けなければなりません。8名で使っていたテーブルを6名で使うというような形になるでしょう。

ただし、これはガイドラインで示されている通りです。この条件を満たしていない結婚式場では、そもそも結婚式をできません。

結婚式を行う側ができる配慮としては、受付を設置しないこと、ビュッフェ形式の食事は避けることなどがあります。できるだけゲスト同士が接触する機会を減らすことが重要です。

広めの会場を予約することも3密を避けることにつながります。感染防止は会場任せにせず、3密の回避や、消毒・換気の徹底が可能なのか、事前に確認することも大切です。

気軽な食事会もおすすめ

従来型の結婚式を行わない代わりに、少人数の気軽な食事会をするのもおすすめです。参加人数を絞ることでコロナ対策にもなります。結婚式と比べると費用をかなり抑えられるという点が大きなメリットです。

アットホームな雰囲気で結婚の儀式を行えるという点も魅力と言ってよいでしょう。メンバーを替え、複数回にわたって開催することもできます。親族を集めて食事会をすれば、両家の親睦を深めるのにも役立ちます。

メンバーによって食事の内容や会場を替えることも可能です。親族、職場関係者、友人を一度に招待する披露宴よりも場所選びやメニュー選びが楽になります。

食事をするだけでは結婚のための儀式という感じがしないというのであれば、適度に演出を加えてもかまいません。たとえば、ケーキカットやスピーチなど、披露宴で行うような演出を食事の合間に入れてみるのもひとつの方法です。

親族を集めた食事会では、両親への感謝の手紙などを読むと、両親を喜ばせることができるでしょう。アレンジが自由なのも食事会の魅力です。

食事会

食事会のパターンとは

食事会のパターンはさまざまです。メンバーや規模に合わせてメニューや場所を選びましょう。もっともオーソドックスなのが親族のみの食事会です。両親以外の親族とも顔を会わせる機会になり、両家のつながりをより深められます。

逆に友人のみを対象とした食事会を開くことも可能です。仲の良い友人だけを集めた食事会なら、お祝いムードに包まれながら緊張せずに食事を楽しめるでしょう。

フォトウェディングと食事会を組み合わせるという方法もおすすめです。大げさな挙式はしたくないものの、結婚の記念はきちんと残したいという人のニーズを満たしていることもあり、人気を集めています。

この形なら、結婚式や披露宴の欲しいところだけを選んで、フォトウェディングと食事会の演出に盛り込むことも可能です。食事会は少人数で行うということもあり、メンバーの雰囲気に合わせてレストランの個室やホテルなど好きな場所を選べるので、トータルで楽しむことができるのも魅力です。

食事会の注意点

軽い食事会といっても、結婚式の代わりに行うものです。ゲストとして参加するときも服装は上品なものを選びましょう。男性はダークスーツ、女性はワンピースやスーツを選ぶのが一般的です。

参加者が親族の場合は、新郎新婦と格式が同等になるように服装を選びます。両家の服装の格が同じになるように気を付けましょう。会場は、個室のあるレストランや料亭が適当です。普段行く店よりもワンランク上を選ぶようにすると食事会に合う店を選べるでしょう。

軽い食事会とはいえ、ゲストにはわざわざ来てもらうので、引き出物を準備しておくのが礼儀です。引き出物の中身は、両家の両親と相談して決めるようにしましょう。特に、親族を集めた食事会の場合、両親の意見にも耳を傾けることで、後からもめるのを防ぐことができます。

安心して参列できる結婚式のカタチを見つけよう

感染症の拡大防止という新しい観点が必要になった時代における結婚式の形はバリエーションが豊富です。いずれの形で行う場合でも、お祝いの席を楽しむためには、新郎新婦、参列者それぞれがきちんと感染防止の意識を持ち、万全なコロナ対策をする必要があります。

従来のスタイルだけが結婚を祝う形ではありませんし、自分たちが安心できる形で行うのが一番です。自分たちに合う納得のスタイルを見つけましょう。

この記事の著者

  • DRENiコラム編集部​

レンタルドレス「DRENi」を運営。公式インスタグラムにてドレス​のコーディネートや結婚式にお呼ばれされた時のドレスアップマナーなどを配信中。

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