結婚式でもらった花…どうしよう?簡単かわいいアレンジ方法まとめ
更新日:2023/10/28

結婚式でもらった花のアレンジ方法!簡単でかわいいアレンジ方法を徹底解説!

結婚式の会場にはたくさんの花が飾られます。帰り際に花のお裾分けがあることも少なくありません。縁起物なのでもらえるときは遠慮せずに持って帰りましょう。お花をせっかくもらった時には、すぐに捨てたり枯らしてしまうのは勿体ないですよね。この記事では、切り花をもらったときに役立つ、簡単でかわいいアレンジ方法などを紹介します。

ブーケやテーブルの装花をプレゼントされることがある!

結婚式では、高砂席や各テーブルなど、多くの場所に花が飾られています。しかし、式が終わるとその役割は終わりです。まだ十分美しい状態なのに、ほかの場所で使い回されることはありません。そのような花を大量に処分するのはもったいないということもあり、ゲストにテーブルの装花などを帰り際にプレゼントとすることがよくあります。場合によっては、花嫁から当日使ったブーケをもらうことがあるかもしれません。

当日の大事な思い出が詰まった花なので、できるだけ長く楽しみたいところです。普段部屋に花を飾る習慣のない人は、なかなか自分では花のある生活を体験するチャンスをつくれません。せっかくの機会なので、普段とは違う生活を楽しんでみましょう。

披露宴テーブルの装花

持ち帰ったブーケや装花のアレンジ・保存方法

ブーケや装花は持ち帰った状態のまま置いておくとすぐにしおれてしまいます。縁起物の花をすぐに枯らしてしまうのはとても勿体ないです。まずは少しでも長く持たせる工夫をしましょう。ここでは、アレンジや保存方法について紹介します。

押し花にする

誰でも比較的簡単にでき、鮮やかな色も長持ちしやすいのは押し花です。しかし、花をそのまま本などに挟んだだけでは、きれいに仕上がりません。本格的な押し花づくりにチャレンジしましょう。ここでは押し花のつくりかたと押し花にするメリットについて解説します。

押し花

押し花のつくりかた

押し花にする際、花以外に用意するものは、新聞紙、ハサミ、キッチンペーパー、重石になるものの4つだけです。重石になるものは分厚い本などでかまいません。自宅にあることが多い物ばかりなので、花をもらってきたらすぐにつくり始められます。花は厚みがあるので、そのまま重石をかけても均等に乾燥しません。パーツごとに切り分けて、早く乾燥しやすいように厚みをできるだけ薄くするのがポイントです。

新聞紙を広げたら、その上にキッチンペーパーを敷き、パーツになった花を並べましょう。並べ終わったら花の上にもキッチンペーパーを置き、その上に新聞紙を重ねます。新聞紙の上に重石を乗せたら、後はしっかり乾燥するのを待ちましょう。2~3日おきに新聞紙だけを取り換えます。仕上がりの目安は約1週間です。

押し花にするメリット

もらってきた花をきれいなうちに押し花に加工してしまうのはもったいないと感じるかもしれません。しかし、花の色をきれいに残すためには、しおれてしまう前に加工することが重要です。また、押し花にすることには、3つのメリットがあります。

第1のメリットは、場所を取らずに長く保存できるという点です。そのままの状態では2~3日しか持たないものも、押し花にすることによって長期間楽しめるようになります。第2のメリットは、額縁に入れて壁に飾るだけでなく、キーホルダーやしおりにするなどさまざまなアレンジが可能だという点です。お裾分けでもらった花をキーホルダーやしおりにすれば、新郎新婦にプレゼントすることもできます。第3のメリットは、自宅にあるものだけで簡単に加工できるという点です。特別な材料を必要としないので、気軽に楽しめるでしょう。

ドライフラワーにする

ドライフラワーも人気のある保存方法です。もらってきた花の種類によっては、押し花よりもドライフラワーにしたほうがよい場合もあります。加工の仕方もそれほど難しくはありません。ここではドライフラワーのつくりかたとドライフラワーにするメリットについて解説します。

ドライフラワー

ドライフラワーのつくりかた

ドライフラワーには2種類のつくりかたがあります。自然乾燥と立体乾燥の2種類です。簡単なのは自然乾燥で、輪ゴムとハンギングピンチだけを準備すればつくれます。ハンギングピンチとは、花を挟んで吊るすための道具です。100円均一などでも売られているので簡単に手に入りますが、紐などで代用することもできます。

自然乾燥によるつくりかたは風通しの良い場所に逆さに吊るしておくだけです。ただし、このやり方で行うと、鮮やかな花の色が褪せてしまい、花びらにもシワが寄ります。また、水分を多く含むユリなどは乾燥に時間がかかるのでドライフラワーに不向きです。

元の色や形をできるだけ残したいなら、立体乾燥がよいでしょう。シリカゲルを使うやり方です。シリカゲルを入れた密閉容器に花を置き、その上からさらにシリカゲルを敷き詰めていきます。ふたを閉めて、2週間ほどかけてしっかり乾燥させたら完成です。立体感を保ったまま乾燥させることができ、色も残ります。ブーケの保存におすすめです。

ドライフラワーにするメリット

ドライフラワーにして保存することにはさまざまなメリットがあります。何といっても、材料費がほとんどかからないという点は大きなメリットです。自然乾燥なら逆さにして吊るしておくだけなのでとても手軽ですが、花の立体感は残せても色褪せを防ぐことはできませんので、色を残せるシリカゲルを使うのがおすすめです。ドライフラワーをインテリアに取り入れれば、垢ぬけたおしゃれなお部屋づくりにも役立ちます。約半年~1年と比較的長いあいだ花を楽しむことができる点もメリットと言ってよいでしょう。

植え替えて育てる

もらってきた花の種類によっては、植え替えて育てられる場合もあります。挿し木にして育てやすいのはバラやアジサイ、菊などです。ここでは、結婚式でもらえるケースが多いバラを例にして挿し木のやり方を説明します。

用意するのは、4号サイズの植木鉢とそれよりも2回り大きい穴の開いていない容器、無菌で保水力の高い土です。赤玉土や鹿沼土などが向いています。挿し木にするのは、花を切り取った枝の部分だけでかまいません。直径3~5mmほどのしっかりした枝に葉を少しだけ残した状態で土に植えます。土に近い下にある葉は切り取っておいたほうがよいでしょう。

土に挿す部分は斜めにカットして、断面積を広くします。切り口の細胞がつぶれないように切れ味のよい刃物でスパッと切りましょう。植木鉢に枝を挿したら、水を張った大きめの容器の中に鉢を入れて、根が出るのを待ちます。水を入れた容器の中に鉢を置いておくのは、水枯れを防ぐためです。しっかり根付いた後は、植え替えて地植えをして楽しむこともできます。

花瓶に入れて飾る

花を飾る方法としては、花瓶に入れて飾るのがもっとも簡単でポピュラーな方法でしょう。ただし、飾る前の前処理や水選び、水替えの頻度などの違いで花の持ちが大きく変わります。もらってきたときについている湿ったペーパーやアルミホイルは花瓶に飾る前に外しましょう。茎の先端を水に浸けながらハサミで切ると吸水力が復活します。

花瓶の水に砂糖を混ぜておくと花が長持ちしますが、普通の水よりも腐りやすいので、こまめな水替えが必要です。花専用の延命剤があれば、抗菌作用もあるので、水に混ぜておくとよいでしょう。夏場に花を長持ちさせるなら水替えは毎日行うのがおすすめです。しかし、花を動かして傷がつくとそこから細菌が入り腐りやすくなります。水替えは適度に行うのがよいでしょう。

【中級者向け】ハーバリウムにチャレンジ

花の色や風合いをそのまま残したいならハーバリウムにするという方法もあります。ハーバリウムはインテリアにも人気です。ハーバリウムをつくる際に用意するものは、密閉可能なガラス容器と、ハーバリウムオイル、ハサミ、ピンセットです。ハーバリウムオイルやハーバリウムづくりに使用できる密閉ガラス容器はホームセンターや生花店などで手に入ります。見つからない場合は、インターネット通販などを利用してもよいでしょう。

最初にどのようなハーバリウムにするかを考えます。次に容器の大きさに合わせて枝や茎などを切ったら、容器の中いっぱいに花を詰めていきましょう。オイルを入れると花が浮き上がりやすいので、ぎっしり詰めてしまってかまいません。オイルを注ぐときには、容器を少し傾けながら注ぐのがコツです。空気の逃げ道をつくりながら9分目くらいまで入れましょう。容器に蓋をしたら出来上がりです。

ハーバリウム

持ち帰ったブーケや装花をアレンジする際の注意点

もらって帰った花をアレンジする際には、いくつか注意すべき点があります。なぜ注意が必要なのかをきちんと理解したうえで適切なアレンジをすれば、長く美しい状態を楽しめるでしょう。

プリザーブドフラワーにするのは難しい

花をきれいな状態でキープさせるなら、プリザーブドフラワーがよいと思うかもしれません。しかし、結婚式などでもらってきた花をプリザーブドフラワーにするのは困難です。なぜなら、プリザーブドフラワーは、花が完全に咲く前に加工したものだからです。

ブライダルブーケの場合、生花がもっともきれいに見えるタイミングに合わせてつくられています。持ち帰ったときには完全に咲ききっている状態なので、プリザーブドフラワーに加工するのは極めて難しい状態です。会場の装花も同様の理由でプリザーブドフラワーにするのは難しいと考えたほうがよいでしょう。

できるだけ早めに加工しよう

持ち帰った花をアレンジするなら、できる限り早く加工しましょう。季節や咲き出してからの日数などによって、花の鮮度は大きく異なります。状態が悪ければ加工できない場合もあるので、できるだけ花の状態がよいうちに加工を始めることが大事です。

持ち帰った当日もしくは翌日にアレンジや加工をするとよいでしょう。早いうちに作業を始めれば、アレンジや加工の方法も自由に選べます。時間を置けば置くほど選択肢が減ってしまうので、最初の処理はできるだけ早く始めましょう。持ち帰ってくるまでにある程度アレンジの方法を決めておくのがおすすめです。

難しい加工はプロに依頼しよう

思い出の大切な花を残すなら、失敗は絶対に避けたいところです。特に結婚式のブーケは2つと同じものがないので、加工はプロに依頼するようにしましょう。結婚式場によっては、アフターサービスでブーケの加工を行っているところもあります。持ち帰ってきてから自分ではアレンジや加工が難しいと気づくことが少なくありません。

しかし、その段階でプロに加工を頼んでも、花の状態が既に悪くなっていてきれいに加工できない可能性があります。ブーケの場合、会場の装花と違い誰が持ち帰るかを決めておけるので、前もって加工をプロに依頼しておくのも簡単です。ブーケをきれいな状態で残したいなら、自分で加工せずプロに頼んだほうがよいでしょう。

思い出をできるだけ長く楽しむために

たいていの場合人生に一度きりの結婚式。花嫁をもっとも近くで見守っていたブーケと、会場の雰囲気を醸し出していた装花は、できるだけきれいな形で残したいですね。比較的簡単な加工を施せば長持ちさせられるようになりますし、加工の難しいものは思い切ってプロの手に任せるのもひとつの方法です。せっかくですから、ひと手間加えて長く楽しんでみてはいかがでしょうか。

この記事の著者

  • DRENiコラム編集部​

レンタルドレス「DRENi」を運営。公式インスタグラムにてドレス​のコーディネートや結婚式にお呼ばれされた時のドレスアップマナーなどを配信中。

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