[型番:WRKWENDA250801]
【作品について】
岬のはずれのその又むこうに
白い燈台が建っています
景色は最高だけど 風当たりは最悪です
厳しい環境の中にひとり立ち
塩害で肌はザラザラ
その上 日焼けもきついけど
それでも沖を航行する船の安全を守る為に
日夜立ち続けています
たまに休んで海水浴をしたり
岬に寝ころんで海鳥とたわむれたり
夜には電気を消して
満天の星との語らいも
想像したりしていますが
叶わぬ夢だと思っています
それに春には蝶の一群が海を渡って
海岸伝いにやって来ます
長い距離を飛び続け羽根は傷つき
体力も失い命さえ落としてしまう者もいます
無事にこの燈台にたどり着くことを
来る年も来る年も祈りつつ
飛来する事を楽しみにしています
海の安全を守る為に
明りを灯し続ける事は言うまでもありませんが
彼らの目印になる為にも
私はこれからも
ずっとずっと立ち続けます
【作家について】
若林薫
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1980年インテリアデザイナーを経て、切り絵作家となる。
シンボルマーク、戦闘機スぺシェルマーキング、切手デザインなどを手がけ、作家として国内外にてこれまで数多くの個展、グループ展で作品を発表。現在は絵画講師として活動しながら油彩・水彩・切り絵・立体・アクリルと幅広い美術表現を続けている。
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