2022.2.14
※この記事は一部PRを含みます
髭にまつわる噂でよく耳にする「抜くと生えなくなる(薄くなる)」説。
面倒な髭剃りから解放されるなら、生えなくなるまで抜き続けようと考える方もいるでしょう。一方で、ネット上には「抜いても薄くならなかった」「薄くなるどころか肌が荒れた」という体験談も多く寄せられています。
そこで今回は、髭抜きによる髭と肌の変化についてまとめました。髭を抜くことによるメリット・デメリットも解説するので、髭の濃さや肌荒れでお悩みの方はぜひ参考にしてください!
※2月14日時点での内容です。キャンペーン内容や料金プランが変更になる場合がございますので最新情報は各公式サイトをご確認ください。
結論から言いますと、髭を抜いたからといって髭が生えなくなったりツルツルになることはありません。
髭を処理する方法はいくつかありますが、そのうち髭を生えなくできるのは現状、医療脱毛とニードル脱毛のみです。もし「髭を抜くと薄くなる」という噂を信じて抜き続けている方がいるならば、今すぐやめることをおすすめします。
髭を抜く行為に脱毛効果がない理由をお伝えするため、まず髭が生えるしくみから見ていきましょう。
髭を含めた体毛の根本には、根本が球状にふくらんだ「毛球」があります。毛球の中には毛の成長をつかさどる「毛母細胞」が存在し、細胞分裂を繰り返すことで毛が太く長く伸びていきます。
体毛は、ある程度成長すると自然に抜け落ち、永遠に伸び続けることはありません。一度抜け落ちると、少し時間をおいて新しい髭が生えはじめます。(※髭の成長期は4〜12ヶ月ほど。抜け落ちてから新しい髭が生えるまでには約1ヶ月かかる)
剃っても抜いても髭が生えるのは、毛母細胞が正常に機能している証拠です。反対に、毛が生えなくなってしまうのは毛母細胞が消失していることを意味します。
よく「毛根が死滅すれば毛は生えない」という表現を聞きますが、これがまさに毛母細胞が消失した状態です。ただ、毛根はそう簡単に死滅するものではありません。
毛母細胞の機能を停止させるには、ケガや手術などによる外部からの強い刺激が必要です。自分で髭を抜いた程度では毛根は死滅しませんし、髭を生えなくさせることもできないのです。
髭を抜く行為には、かゆみや出血、炎症などの肌トラブルを引き起こすリスクがあります。
髭はほかの部位にくらべて毛が太くしっかりしているので、引き抜く力によって皮膚がダメージを受けやすいです。口周りやフェイスラインは全身の中でもとくに皮膚が薄いので、ちょっとした刺激も肌とっては大きな負担となります。
髭を抜いても、永久脱毛のようにツルツルになることはありません。加えて、肌荒れを起こす恐れもあるとすれば、メリットを期待して髭を抜くのはやめるのが賢明でしょう。
髭を抜くことによるメリット・デメリットには次のものがあります。
メリット | デメリット |
・ツルツルになる ・青髭が目立ちにくい |
・炎症を起こす可能性がある ・色素沈着が起こりやすくなる ・埋没毛のリスクがある ・肌がブツブツする |
ここからはそれぞれの内容をより詳しく解説していきます。
髭を抜く人の多くは、抜いたあとのツルツルとした肌ざわりにメリットを感じていることと思います。
抜いてから1〜2週間はきれいな状態を保つことができるので、髭剃りのように夕方に伸びる心配をする必要がありません。
もともと髭が濃い方だと、髭剃り後に肌が青くなることがあります。
肌が青く見えるのは、皮膚の中で伸びた髭が透けて見えているためです。どんなに丁寧にシェービングしても、毛根が残っている以上は避けられないのが難点です。
また、青髭に対し「老け顔に見える」「清潔感がない」という印象を抱く女性もいます、このようなイメージを払拭できる点は、髭を抜くメリットの一つといえるでしょう。
髭を抜くのに引っ張る力が加わると、肌に大きな負担がかかります。
顔は皮膚が薄いので、ちょっとした刺激で赤みやかゆみが出やすいです。加えて、太くしっかりとした髭を無理に引き抜こうとすれば、出血や炎症を起こす可能性もあります。
髭を引き抜く時の肌ダメージは、のちに色素沈着を引き起こすことがあります。
これは外部の刺激から肌を守ろうとする時に、メラニンが過剰に生み出されてしまうのが原因です。色素沈着は時間の経過とともに薄くなることもありますが、ダメージが蓄積された部位に黒ずみが残ってしまうことも。
濃くなった黒ずみを改善するには長い時間がかかるため、肌への負担は最小限におさえたいものです。
埋没毛(埋もれ毛)とは、毛が皮膚の下に埋もれたまま伸びてしまう状態のことです。
髭のみならず全身どの部位でも起こりうるもので、肌表面が黒くブツブツに見えるのが特徴です。毛を抜いた時のダメージにより角質層が厚くなったり、毛穴をふさいでしまうことで起こります。
埋没毛は、見た目の印象もさることながら、ザラザラとした肌ざわりもコンプレックスとなりやすいです。基本的には自然に治りますが、無理に引き抜くと炎症や色素沈着の原因となるため注意が必要です。
髭抜きによって毛穴に負担がかかると、皮膚そのものが厚くなったり肌表面がブツブツすることがあります。
これは、ダメージを受けた肌が自ら修復しようとするのが原因です。見た目の変化だけでなく、触るとゴワゴワと皮膚が硬くなったように感じることも。
状態が悪化するとブツブツが赤みを帯び、肌荒れをしているように見えてしまいます。
以上の通り、髭を抜く行為にはメリットよりもデメリットが多いです。
たしかに髭を抜くと肌はツルツルになり、青髭も目立たなくなります。しかし、このメリットはあくまで一時的なものです。
髭抜きで炎症が起これば、たとえ肌がツルツルになっても見た目の印象はよくありません。色素沈着すれば肌色が正常に戻らない可能性もあります。
長い目で見れば、髭を抜くことによるメリットはほとんどないといってもいいでしょう。
髭は抜くのと剃るのどちらがいい?
結論からいいますと、長い目で見るとどちらの方法でも肌には負担がかかります。カミソリは少なからず肌の角質層に傷をつけますし、抜くのは引っ張る力が肌にとって大きなダメージを与えます。
どちらかというと、剃る方がいくらか負担は少ないでしょう。ただし、剃り方が間違っている場合や処理後のケアを怠ると肌トラブルが生じるリスクが高まります。
髭を抜くことはおすすめできませんが、剃る時もシェービングフォームや保湿クリームは欠かさずに使うことをおすすめします。
「髭はきれいに処理したいが肌は傷つけたくない」
そのような方は、次の3つの方法でお手入れをしてみてください。
ここからは、それぞれの方法をより詳しく説明していきます。
カミソリよりも肌への負担が少ない方法としておすすめなのが、電気シェーバーです。
電気シェーバーは、回転(または左右を往復)する刃の動きによって髭を切り落とします。カミソリのように刃が肌に直接触れることはなく、事前の洗顔やシェービングフォームも必要ありません。
カミソリ負けの心配なく髭を処理できるのは、電気シェーバーを使う一番のメリットといえます。
抑毛ローションには、毛の成長を抑える効果が期待できます。
髭をすべてなくすことは難しいですが、量を減らしたり1本1本を細くできる効果が期待できます。商品によっては保湿効果を兼ね備えたものもあり、髭と肌の両方をケアできるのが大きな特徴です。
サロンやクリニックで髭を処理すると、毎朝の髭剃りの手間が大きく省けます。
髭脱毛に通うと、髭がどんどん細くなり本数も少なくなります。髭剃りの回数が減るだけでなく、自己処理による肌ダメージが大幅に軽減できるのも大きな魅力です。
また、クリニックにおいては永久脱毛も可能です。カミソリ負けや面倒な髭剃りから解放されたい方は、髭脱毛をはじめてみてはいかがでしょうか。
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髭の処理とスキンケアはセットで行うのが鉄則!
肌をいたわりながら髭を処理するには、髭剃り前後のスキンケアがマストです。
シェービングフォーム(ジェル)は、髭をやわらかくしたり髭を剃りやすくするためのアイテムです。少ない力で髭が剃れるので、カミソリ負けや切り傷のリスクを最小限におさえられます。
シェービング後の肌はとてもデリケートなので、化粧水や乳液でたっぷりとうるおいを与えましょう。カサつきやヒリヒリ感をおさえ、肌ざわりがなめらかになります。
最後は、髭抜きについて多くいただいたご質問にお答えしていきます。
基本的にはなくなりません。
毛根がなくなる(機能しなくなる)要因として考えられるのは、外部からの強い刺激です。皮膚内部にまで及ぶケガやヤケド、またはその治療のために行った手術により毛根が死滅することはあります。
髭を抜くという行為で毛根がなくなる可能性は、極めて低いと言えるでしょう。
嘘です。
髭を抜くのと歯の健康状態に因果関係はありません。
嘘です。
こちらも髭と毛量にはまったく関係はありません。
髭や髪、まつ毛などの体毛を抜くことにより、緊張や不安を落ち着かせられると感じる方がいます。
この癖は「抜毛症(または抜毛癖)」と呼ばれ、子どもや思春期前後の若い方に多く見られると言われています。外見を良く見せる目的よりも精神面が影響するもので、本人は無自覚で抜いてしまうことが多いようです。
大人になってもやめられない、あるいは精神疾患をお持ちの方は一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。
「髭を抜くと生えなくなる」という説は、単なる噂にすぎません。
髭を抜いても薄くなることはなく、むしろ肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。もし脱毛効果を期待して髭を抜いている方がいるならば、肌のためにもすぐにおやめください。
髭を処理するためにカミソリを使っているならば、シェービング前後のお手入れを習慣づけましょう。髭剃り自体が面倒という方は、サロンやクリニックでの脱毛もおすすめです。