知っていますか?働く女性のつらさ

2022/03/07

update 2022/03/14

働く女性が増えている近年。実は女性には生理、更年期障害などさまざまな健康課題があり、中には仕事の生産性を著しく低下させることもあることをご存じですか?この記事では、丸井グループのWell-being推進プロジェクトで実施した丸井グループの社員対象のアンケートや、世の中の状況などをもとに「働く女性のつらさ」について解説していきます。

1.女性の健康にまつわる課題とは

女性にはたくさんの課題があるとされています。

まずはこちらの図をご覧ください。図には女性の健康にまつわる課題の一例が示されています。

仕事
プライベート
女性の健康
20代
入社 恋愛 生理にかかわるトラブル
女性特有のがん
婦人科疾患
30代
リーダー 結婚
妊娠・出産
家事・育児・教育・受験
生理にかかわるトラブル
女性特有のがん
婦人科疾患
40代
スペシャリスト
管理職
家事・育児・教育・受験
介護
生理にかかわるトラブル
女性特有のがん
婦人科疾患
50代
介護 更年期障害
生理にかかわるトラブル
婦人科疾患

※生理にかかわるトラブル…生理痛・PMS・生理不順・月経過多など
 女性特有のがん…乳がん・子宮頸がん・卵巣がん、甲状腺疾病など
 婦人科疾患…子宮筋腫、子宮内膜症など

この図を見てわかる通り、全年代で、生理、女性特有のがんや婦人科疾患など常にリスクと向き合いながら働かなくてはいけない現状があります。

とくに、30代以降は妊娠・出産、介護と同時に、仕事での職責が上がり、大きな負荷がかかります。

職責が上がれば上がるほど、どんどん「つらい」とは言いにくいですよね。

今までこのような女性の健康課題を語ることは、「上司には言いづらかった」「タブー感があった」と丸井グループの社内でも多くの声が上がっていました。

2.女性の健康課題の状況(アンケート結果)

女性の健康課題は、社会へどのような影響を与えているのでしょうか?

Well-being推進プロジェクトでは、丸井グループ社員を対象にアンケートを実施しました。

●女性特有の健康課題により、仕事の生産性が下がると感じますか?

※女性社員を対象(n=89)

→79人/89人中の方が「下がる」と回答

●女性特有の健康課題(PMS・生理・不妊治療・更年期)が理由で仕事に対するモチベーションが下がったことはありますか?

※女性社員を対象(n=88)

→6割の方が「いつも・よくある」と回答

●女性特有の健康課題により、職場で何かを諦めなければいけないと感じたことがありますか?

※女性社員を対象(n=88)

→4割の方が「諦めた経験がある」と回答

●女性特有の健康課題を持つ(または、持っているだろうと推測できる)同僚や部下に対して適切なサポートはできていましたか?

※女性社員・男性社員を対象(n=119)

→9割の方が「できなかった・自信がない」と回答

女性の健康課題は、仕事の生産性やモチベーションに大きく影響があることがわかりますね。

実際に4割の方が「何かをあきらめなければ感じたことがある」など、仕事の内容や結果にも影響していそう…。

また、このような課題に対して適切に対処できていると感じている人も少ないようです。

3.生理による労働損失

生理による労働損失は約4,911億円(経済産業省/2019年3月)と試算されています。※

生理の周期や期間は個人差がありますが、女性が生理による影響を受けない期間(キラキラ期とよばれることもあります)は、月の1週間ほどといわれています。

生理といえば出血を伴う期間という印象が強いかもしれませんが、その前にこころやからだへ不調が生じる月経前症候群(PMS)といわれる症状で苦しんでいる人もいます。

また、生理にあたる期間を計算すると生涯で約6年9か月といわれています。ここから計算すると、働くことができる期間のうち、約6分の1が生理の期間にあたる、ということになります。

少子高齢化の影響により、労働力不足が多くの業界で懸念されています。将来的な労働力確保のためにも、女性が活躍できる職場を作ることは大きな課題となっています。

女性が働きやすい環境づくりを進めることが、企業の生産性や業績向上に結びつくと考えられています。

※出典:健康経営における女性の健康の取り組みについて/平成31年3月 経済産業省 ヘルスケア産業課

4.丸井グループ社員の声(女性社員・男性社員)

女性の健康課題にまつわるセミナーでいただいた社員の声を集めました。

●生理に関するタブー感について

女性社員
他人と生理の話をする・聞くこと自体には、私自身も抵抗があります…気軽に話せる人と話せない人がいます。
女性社員
生理で休むことがたびたびあると、サボっているのではないかと周りから疑われるんじゃないかと思ってしまい…なかなか休みづらいです。
女性社員
本当にしんどいときは生理休暇を取っていますが、上位職の方にまで伝わるのでちょっと恥ずかしい気持ちもあります。これが「タブー感」なんでしょうか…。
男性社員
生理のことをこちらから聞いたり話したりするのはセクハラと感じられるのではないかと思ってしまいます。自分からは話しづらいです。

●生理に関する情報について

女性社員
生理痛で大切な仕事の日に休んでしまい、悔しい思いをしたことがあります。今はピルを飲んでいますが、当時からこういうピルなどの選択肢があることを知っていれば…と後悔しています。もっと生理などにまつわる情報が広まっていけば良いな。
男性社員
こんなに女性が大変な思いをしていたなんて驚きました。もっとこういう情報を早く知っていれば、周囲の女性に対してもよりよいケアができたのでは…と後悔しています。

●生理に関する周囲のサポートについて

女性社員
同じ女性でも、私は生理が軽い方なので相談されても気持ちがわからずつらいことがあります。でも、できる限りサポートできればいいなとは思います。
男性社員
チームで仕事をしているので、つらいときはこちらもカバーできるよう努めたいです。仕事に影響があるのであれば、つらいことも教えてほしいし、チームメンバーにどうしてほしいのかも教えてほしいです。
女性社員
生理でつらいと打ち明けたとき、否定しないでいてくれるだけでうれしいです。やる気がないみたいで自分から休みたいとは言いづらいので、「今日休む?」などの声掛けを上位職の方からしてもらえると助かるときもあります。
女性社員
女性の健康課題だけじゃなくて全員が自分の健康課題を気軽に言える雰囲気があればいいなと思います。辛いならばしっかり自分から意思表示することがとても大切ですが、その時に過剰反応するんじゃなくて、「大丈夫?」「きついね」と言ってもらえるだけですごく気持ちが楽になるので、まずは自分の不調を我慢せずに伝えたりするところから風土ができていけばいいなと思いました。
男性社員
女性の健康問題を特別なものと捉えるのではなく、「社員全員に関係のすること」と視点を捉えて行動していくことが重要だと感じました。上位職としてできることは多々あると思うので、社内の理解浸透にむけて働きかけをしていきたいと思います。

女性の健康課題に関して、さまざまな意見が寄せられています。

とくに目立ったのは、

女性は「言いやすい雰囲気や風土をつくってほしい・つくりたい」

男性は「どんな健康課題があるのか教えてほしい・可能な限りサポートしたい」

という意見でした。

女性の健康課題のみならず、お互いのことを知ろうとすることや気づかうことが大事なのかもしれません。

5.女性の健康課題を解決する取り組み

現在、女性の健康課題に対して注目が集まっており、さまざまな企業が取り組みを進めています。

ここでは、そのうち4つの企業をご紹介します!

ヘルスケアデバイス&アプリ「わたしの温度」


寝ている間に女性特有のリズムを自動計測する新習慣プロダクツ

「わたしの温度」は、寝ている間に高温期と低温期といった女性のリズムを自動計測するデバイス&アプリ。起床時に口内で測定する基礎体温計に比べ、朝の計測がいらず、誰でも簡単に続けられる新しいプロダクツです。

女性が日々使うものだから、女性目線で本当にうれしいと思う機能をもたせたい。そんな思いから「わたしの温度」は作られています。あなたのリズムに合わせて「わたしの温度」がアドバイスをくれたり、その日の体調や気づきを記録できます。

日本初・体系的な卵子凍結保管サービス Grace Bank


未来の私に贈る 卵子のタイムカプセル

Grace Bankは、セミナー・カウンセリングによる情報提供、全国の提携クリニックでの採卵・凍結、大型タンクで効率的で安全な長期保管まで、一貫したプロセスを展開している日本初の体系的卵子凍結保管サービスです。

女性が妊娠する力は20代後半から衰えはじめ、30代半ばから急速に低下するといわれています。しかし、卵子が若ければ、40代になっても20代と変わらぬ出産が可能になるといわれています。

若いうちに卵子を凍結しておけば、将来もし不妊となったとき、体外受精で出産の確率を高めることができます。

女性ホルモンによる不調をLINEで解決!「TRULYチャット相談」


TRULYは女性ホルモンによる悩みや不調をケアするフェムテックカンパニーです。

女性の健康課題に関する誰にも言いづらい悩みがある…そんな時におすすめしたいのが、TRULYのLINEチャット相談サービスです。

いつものLINEアプリで気軽に、いつでもどこでも女性医師をはじめとした医療専門家があなたの悩みや不安に寄り添ってお答えします。

また、TRULYのメディアサイトでは医療専門家チームによる信頼性の高い情報を発信中!デリケートゾーンやセックスに関する「セルフチェック」も無料で使えます。

無料お試しプランで安心スタート。ファーストピルならメデリピル


mederi Pill(メデリピル)は、スマホとLINEで簡単。産婦人科医による丁寧なオンライン診療であなたの悩みや体調に合ったピルを提案し、最短翌日にお届け。

なによりも「誠実」と「続けやすい」を大事にしています。

ピル初心者の方でも安心して服用いただけるよう、初月ピル代無料でお届けします!

低用量ピルを1日1錠決まった時間に内服することで、ほぼ100%の避妊効果と生理痛改善効果や生理周期調整効果により日常生活のリズムが立てやすくなります。

新宿マルイ 本館8F concept shopsでは、これらのショップが出店する期間限定のフェムテックイベントを開催しております。

「わたしを、愛そう」をテーマとし、女性を含むすべての人に向けて様々な商品やサービスに出会える体験型イベントです。

アンケートに答えるとリラクゼーションドリンクをプレゼントする企画も開催しておりますので、ぜひ会場に足を運んでみてください♪

※お一人様につき1点となります。
※プレゼントはなくなり次第終了とさせていただきます。
※キャンペーンは予告なく変更になる場合がございます。
※アンケート回答期限は2022年3月31日(木)までです。

6.女性が活躍できる社会を目指して

女性はさまざまな健康課題を抱えていることや、それによる経済損失もあり、現在多くの企業が解決のために取り組んでいることなどをご紹介してきました。

丸井グループは「なでしこ銘柄」も取得し、女性活躍推進に優れた上場企業としても紹介されていますが、現在もまだまだ女性がフル・エンゲージメントの状態で働くには課題が多いと感じています。

私たちプロジェクトメンバーは、Well-being Villageや社内での活動を通じ、社会に女性の健康課題についてより広めていきたいと考えています。

このような取り組みを通じて、職場でも家庭でも、より女性がイキイキと活躍できる社会を目指しています。

新宿マルイ 本館8F concept shopsのイベントは3月中開催しておりますので、機会があればぜひ足を運んでみてください♪

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Well-being Village by MARUI Co., Ltd